民団新聞 MINDAN
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1世のオモニが同窓会

郁文中夜間学級・開設30周年で


久しぶりの再会に踊り出すハルモニたち

 【京都】京都市立郁文中学校2部の夜間学級(岡修校長)で学んだ在日韓国人一世のオモニたちが同夜間学級の開設30周年を祝いこのほど、市内の飲食店で同窓会を開いた。会場には1期からの卒業生150人余りが参加、恩師を囲み思い出話に花を咲かせた。

 京都府内で2部学級を置く夜間中学は現在、同校だけ。1970年に府内全域で夜間学級廃止措置がとられてからも同校については市教委から例外的に存続が認められたため、様々な事情で勉学の機会を逸した在日韓国人のお年寄りを引き寄せてきた。いまも在籍生徒の圧倒的多数をオモニが占めている。68年以来これまでに同夜間学級を巣立った卒業生は在日韓国人を含め431人を数える。

 岡校長は「府下唯一の夜間学級としてその社会的使命を肝に銘じてこれからも教育活動に励みます」とあいさつ。これに対して卒業生を代表、金南連さん(六八)が「郁文の学友、友愛とぬくもりを忘れず誇りをもって生きていきます」と力強く述べた。

 懇親会では韓国の民謡にあわせて踊りの輪が広がり、会場はなごやかなムードに包まれた。最後は同中学の愛唱歌ともなっている「見上げてごらん夜の星を」を全員で合唱した。

(1998.5.27 民団新聞)



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