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地方参政権理解へビラ100万枚

青年会がキャラバン隊


 地方参政権の獲得や公務員の国籍条項撤廃を広く日本社会に知らせていくと同時に在日韓国人のイメージアップを図るための全国巡回キャラバン隊が6月にも開始される。

 キャラバンを組むのは在日韓国青年会(崔喜燮会長)で、全国20カ所の青年会地方本部会員とともに対日本社会に向けたアピールと対内的な学習作業を平行して行う。特に地方参政権獲得と公務員国政条項撤廃に対しては100万枚のビラを全国で配布し、日本市民に理解を呼びかける。また、W杯韓日共催の成功へ向けたアピールも行う。

 青年会が全国巡回キャラバン隊を計画したのは、2002年W杯韓日共催を通じて韓日市民同士の交流が深まりつつあることや外国人を採用する地方自治体が増えつつある状況などを考慮して、より一層の相互理解と友好増進を求めようという声が高まったため。

 一方、日本の市民レベルでは永住外国人への地方参政権付与はある程度認知されているが、一部政党の反対などに対して市民レベルの連帯の輪を作っていくためのアピールが必要ではないかとの意見も集約された。

 また、青年会各地方の活動の活性化を図るためにも、全国的なキャラバン活動を通じて会員のレベル向上を果たすことも取り入れた。巡回先でそれぞれ地方の青年たちを交えて地方参政権や国籍条項などについての学習会を開催し、理解を深めていく。  キャラバンは6月3日にスタートし、7月12日まで40日間をかけて全国の20地方を巡回する。まず宮城を皮切りに九州まで順次西に向けて移動していく計画だ。

 各地方ではまず、会員に対して認識向上のための学習会を開催した後、駅前や商店街などにブースを設置して地方参政権・国籍条項撤廃のビラを配布すると同時に市民に趣旨を説明する。また、青年会が制作したW杯韓日共催友情ソングをアピールし、共催の成功に向けた気運を高める活動も行う。

 青年会では今回のキャラバンを通じて、広く日本市民に在日韓国人の存在を知らせていくと同時に、真の韓日両国の友好関係樹立を訴える方針だ。

(1998.5.27 民団新聞)



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