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参政権運動を全国にアピール

青年会キャラバン隊始動


横浜駅前でビラなどを配る青年会のキャラバン隊

 北は宮城から南は九州まで日本を縦断し、地方参政権や公務員の国籍条項撤廃などの理解を日本市民に呼びかけていく青年会のキャラバン隊が3日の出陣式に次いで同日、宮城入りし、実質活動に入った。青年会宮城の会員らと合流したキャラバン隊は、4日には仙台駅前で新たな両国友好を訴えるビラなどを配布した。

 3日に宮城入りしたキャラバン隊はまず、宮城の青年会員と合同で、地方参政権を求める意義、国籍条項の不当性などを学習した。

 翌日には仙台駅近くの繁華街にブースを設け、韓国と日本の国家代表をイメージしたサッカーのユニフォームに身をかためて街頭活動を実施した。青年会が制作した2002年W杯の応援ソングをならしながら、買い物客でにぎわう交差点で「私たちは地方参政権を求めています」「公務員の国籍条項撤廃を」などの主張が書かれたビラ、ティッシュを配布し、理解を求めた。

小さな”助っ人”も活躍した

 街頭活動には、チマ・チョゴリを着た1歳半のかわいい助っ人も参加し、ビラ配布に一役買った。在日外国人に選挙権がない事実を知らなかった若いOLは、「在日韓国人は税金も払っているし、義務は果たしています」との呼びかけに「日本生まれの人たちは選挙権があっても当然です」と反応を見せた。

 また横浜での活動では、日本生まれであれば日本国籍が取れると思いこんでいた2人組の高校生に詳しく状況説明すると、「このビラを家に持って代えって父にも見せます」と隊員を喜ばせた。

 また「すでに日本で生まれて日本で生活している人は、民団も総連も関係なく地方参政権を持つべき」という青年もいた。

 隊員によると、宮城をスタートして7日までの活動で、「頑張って」と声をかけてくれる市民や「私も在日です」と励ましてくれる同胞も少なくないという。

 キャラバン隊は関東での活動を終えた後、順次南下し、40日間をかけて九州まで巡回する。

(1998.6.10 民団新聞)



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