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学び働く組織作りへ

民団各地方で研修会
幹部の認識統一図る


 民団が全国的に展開している地方別研修会が各地で開催されている。同研修会は、「学び働く民団」「団員とともに動く民団」を確立するための組織強化の一環として開催されているもの。内外情勢を交えながら当面の最大課題である地方参政権の立法化をはじめ本国経済支援、組織強化などを積極的に推進していくことを確認した。

 各地方本部ごとの研修会は、民団に現在最も必要とされているものが全団的な意思統一と行動統一であるとの認識から実施された。統一テキストによって民団が克服しなければならない問題や今後の課題について学ぶことによって、各地方の組織幹部が認識統一を図ろうというものだ。

 前・後半期にわけて各地とも合計二回以上の研修会が予定されている。また、地方本部からの要請を受けた中央本部幹部が現地幹部とともに活動する手法も取り入れながら組織強化を図っていく。

 研修では、IMF体制下での経済現況、対日関係など本国情勢について最新の情勢について学んだ。また、本国情勢と切り離せない南北関係についても、政府の統一政策を確認するとともに北韓の動きについても解説された。

 一方、日本社会および在日同胞社会についても、信用組合の統廃合や朝鮮総連の路線など各分野から詳細な報告が行われた。

 研修会の最も大きな内容は民団の当面課題で、(1)地方参政権獲得運動の積極推進(2)本国経済の危機打開と支援活動(3)組織強化活動(4)民族教育、十月マダン強化(5)民族金融機関の育成強化(6)就業、結婚相談事業の拡充(7)機関紙「民団新聞」の強化(8)二〇〇二年W杯の成功に向けた準備―の八点があげられ、各項目ごとに問題点と推進方法が明示された。

 特に地方参政権獲得運動では、一日も早い立法化に向けて特別委員会を構成し、積極的に活動していくことを確認した。

 研修会に参加した幹部は「やはり内外情勢を含めてトータルに学ぶことの必要性を感じた」「頭の中で考えてはいてもなかなか実行に移せない。今日の話を聞いてやる気が出てきた」などと感想を述べていた。

 神奈川を皮切りに始まった研修会は、福岡、西東京、京都、和歌山、茨城、千葉、愛知、広島、静岡で開催され、七月末まで順次残る地方でも開催される。

(1998.7.15 民団新聞)



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