【茨城】来日中の韓国の代表的なシンガー・ソングライター、ハン・ドルさん（４５）が十一日、茨城県日立市内の韓国人強制連行犠牲者の慰霊塔を訪れ香をたむけた。＝写真＝
慰霊塔には解放前、日立鉱山で苛酷な労働の末に事故や栄養失調などで亡くなった無縁仏の一部、三十柱が安置されている。
日立市史などによれば、日立鉱山では多いときには二千二百五十六人（一九四四年）の韓国人が働いていた。これは全坑内労働者の四八％に当たる。犠牲者数は六百人から七百人に上ったという。
日立市在住の同胞、権泰福さんから慰霊塔建立の経緯について説明を受けたハン・ドルさんは「亡くなった人は悲しいでしょうね。日本側があまりに無責任な気がする」と言葉少なに語った。
（1998.7.15 民団新聞）
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