民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー



◆韓国がユーロ貨幣を製造

 銅製品を専門に扱っている韓国の企業「プンサン」がこのたび、ヨーロッパ連合(EU)15カ国で使われる統合貨幣の製造会社に選ばれた(2002年1月から実施)。今年の第1次分としてスペインとオランダで使われる貨幣5,000トン、2,500万ドル分の受注も受けている。また、フランス、オーストリア、ポルトガルなどで使われる40万トン、20億ドルのうち10万トン、5億ドル分を2001年までに供給する。


◆北京で人気のH・O・T

 去る5月に韓国歌謡史上初めて中国に輸出されたポップスグループH・O・Tの音盤(CD、レコード、カセットテープ)が北京で人気を得ている。売り出されてから1カ月間で初版の4万枚が売り切れ、6月には音盤売り上げ9位にランクイン。ベスト10以内に海外歌手が入るのは初めてのこと。10月には収容規模3万人の北京人民体育館でのコンサートも予定されている。


◆白衣の天使が海外に

 IMF管理下の韓国で、外貨獲得と失業対策の一環として大韓看護協会は看護婦・看護士の海外派遣事業を開始する。派遣先は米国、カナダ、ドイツ、豪州、サウジアラビアの5カ国で、現在各国の給与、就業条件などを検討している。希望者の語学、看護能力などに応じて対応していく計画だ。

 看護婦の海外派遣事業は1963年から75年まで行われており、23年ぶりに再開されるもの。これまで6,000余人が米国、ドイツ、サウジなど3カ国に派遣されていた。


◆失業67%がIMFの影響

 失業者のうち3人中2人が、IMF管理体制以降の「IMF型失業」であることが、労働部発表の「5月の雇用動向」でわかった。このIMF型失業者は5月末で138万3,000余人で、1年未満の全体失業者の84%に達した。また、職を失ったのは3月に13万7,000余人、4月に11万2,000人、5月に10万9,000人と減少しているものの、受け皿になる再就職先が少ないため失業者総数は増大の一途を辿っている。


◆柳相鉄が横浜マリノス移籍

 フランスワールドカップのベルギー戦で同点ゴールを決めた柳相鉄(蔚山現代)がJリーグの横浜マリノスに移籍する。マリノスはかねてから柳相鉄の獲得を申し出ていたが、このほど現代側から肯定的な回答を受けたという。マリノスが提示した条件は移籍料1億円で、年俸も現在Jリーグで活躍する韓国選手の中で最高待遇を保障するとしている。Jリーグに進出した韓国選手中、最高年俸は洪明甫(ベルマーレ平塚)の9000万円。

 現代はチーム運営権者の現代重工業の諮問を受けて来週中に移籍同意書にサインする計画だ。一方、現代重工業顧問の鄭夢準大韓サッカー協会長は5月5日、蔚山現代のアディダス・コリアカップ優勝祝賀会で柳相鉄に「海外チームに移籍できれば行きなさい」と海外進出の許可を出しており、柳のJリーグ移籍はほぼ確定的。

 Jリーグ各球団は来年から外国人選手枠を5人から3人に減らすなど、緊縮経営が迫られている。横浜マリノスが柳相鉄を獲得することは彼の実力を高く評価している証拠と見られている。

(1998.7.22 民団新聞)



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