民団新聞 MINDAN
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”学ぶことは力”実感

東京コリアンアカデミー
第1期が修了


東京本部副団長から修了証を受ける受講生


まず、近代史と一般教養
韓国留学への契機にも

 民団が主催する講座制「民族大学」の東京常設教室として六月からスタートした「東京コリアン・アカデミー」の第一期が二十五日、修了した。受講生からは「充実した時間を過ごせた」と第二期以降の開講を待ち望む声も多く聞かれた。こうした声を基に民団中央本部では講座内容の充実に努め、「開かれた学びの場」として十月以降再スタートさせることにしている。

 「東京コリアン・アカデミー」第一期は「韓国近代史」、「一般教養」、「韓国語」の三つのジャンルで構成されている。このうち「韓国近代史」、「一般教養」の二つについては二十五日までにそれぞれ予定していた全八講座を終えた。募集定員各五十人中、この日晴れて修了証を手にしたのは「韓国近代史」で二十人、「一般教養」は十人だった。

 受講生のうち朴南奎さん(民団目黒支部議長)は、「学ぶことは力になる」と「韓国近代史」と「一般教養」を掛け持ち受講するほどの熱の入れよう。また、「韓国近代史」を学んだ在日韓国人三世の文香叔さんは近く韓国へ留学したいとの希望を語った。「東京コリアン・アカデミー」で学んだこともひとつのきっかけになったようだ。

 日本の大手新聞社に勤務する高橋政典さんは「韓国近代史」を学んで「改めてギャップを意識しました。我々日本人ももっと真摯な姿勢で歴史を学ぶ必要があると再認識しました」と述べていた。

 修了式には現在継続中の「韓国語講座」の受講生も参加していた。初級の全美映さんは「最初は記号のようなものだったのが、少しずつ分かるようになってうれしい。これからも継続したい」と語っていた。

 東京韓国学校での第一期修了式には主管先の民団東京本部から許孟道副団長ら役員多数が出席、八講座のうち六講座以上を消化した受講生にそれぞれ修了証を手渡し、ねぎらいの言葉を贈った。このあと、修了生を囲んで歓談した。

(1998.7.29 民団新聞)



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