民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
平和統一推進へ研修会

民団幹部150人が参加


ソウルの統一研修院で行われた
民団の「民族和合・平和統一研修会」

 【ソウル】全国の民団幹部を対象にした民族和合・平和統一促進のための研修会が二十五日から二十七日までソウルの統一研修院で開かれた。同研修会には全国各地の民団幹部百五十余人が参加、康仁徳統一部長官はじめ統一部関係者らから南北間の現状や統一に関する講義を受けた。

 康長官は、(1)平和を破壊する武力挑発は一切許さない(2)吸収統一は目指さない(3)和解・協力の積極的推進―という統一三原則をもとに、平和統一のために残された課題を一つずつ解決していくとする新政府の方針を明示した。

 また、北韓との経済協力問題についても、政治経済分離の方針の上で対北韓経済協力の制限を全廃し、より活性化させていくことを訴えた。

 この他、南北交流協力の現況と展望、朝鮮総連の動向などを学んだ。特に九六年に韓国に亡命した北韓中央放送委員会記者・ドラマ作家のチャン・ヘソン氏からは食糧難にあえぐ北韓住民の状況や日本からの北送同胞のきびしい状況を直に聞いた。

 最終日の特別講演で民団中央本部の辛容祥団長は、地域住民の真の権利として地方参政権獲得のために強い意志を持って運動を進めてほしいと全国の幹部に呼びかけた。

 また、きびしい状況下にある民族金融機関についても、「なぜ設立しなければならなかったのかという初心を忘れず、民族金融機関の灯火だけは消さないで欲しい」と訴えた。

(1998.7.29 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ