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在日同胞就職説明会

今年は4会場で開催へ


9月2日、東京からスタート
参加120社が求職者に対応

 在日同胞の求職者を対象に昨年から始まった「在日同胞企業合同説明会」(在日同胞就職事業実行委員会主催)が九月、東京と大阪に愛知、福岡を加えた四会場で順次開かれる。東京、大阪での「97就職説明会」が好評だったことから愛知、福岡でも新たに名乗りを上げた。昨年と違い、地方の独自性を生かした地域密着型の運営で応募を待っている。

 「98合同説明会」は二日の東京会場(韓国中央会館八階)を皮切りに、大阪(九日、大阪韓国人会館五階)、福岡(十一日、福岡商銀ビル八階)、愛知(十八日、愛知韓国人会館五階)と続く。主催者側では、四会場で計百二十社の求人企業の参加を見込んでいる。

 各会場とも求人企業側でそれぞれブースを設営、人事担当者が直接就職希望者の応対にあたる。二十八日現在、参加を希望している企業は現代をはじめとする大手駐日商社をはじめとして金融機関、製造業、サービス関係など様々な業種にわたっており、昨年のような特定業種への偏重は見られないという。

 運営は実行委員会方式をとっている。昨年同様、在日韓国商工会議所などが実務を担当しているが、今年からは後見に撤し、実質的に地元の各地韓商、青商、青年会、学生会が現場で運営を担っていく形をとった。

 これは「地方が主体」になることで、地元企業や就職希望者の参加意欲を引き出せると考えたためだ。東京、大阪、愛知、福岡と四カ所に規模を拡大したのも在日同胞の多住地であり、周辺都市からも多くの参加を見込めるという地域事情に配慮したことによる。開催時期も昨年の十二月から大幅に繰り上げた。

 かつては「氷河期」とまでいわれた就職戦線も一時は底を打ったかのように見えたが、新たに企業のリストラが始まり、IMF事態も重なって在日同胞の就職事情は依然として厳しい。このような状況の中で、在日同胞団体がこうした合同説明会を実施する意義は大きいといえる。

 求人企業の参加申し込みは八月十三日まで受け付けている。問い合わせは03(3453)0881(在日韓国青年会中央本部)まで。

(1998.7.29 民団新聞)



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