民団新聞 MINDAN
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夏本番! オリニキャンプ続々

山や海でわんぱく万歳


「とったぞー!」ハングルカルタに興じるオリニ
(かながわのキャンプで)

 夏休みを利用してオリニの民族教育と交流を図るオリニのキャンプが各地で開催されている。今夏開催予定の三十一地方中すでに二十四地方がすでに開催し、残る地方も今月中に日程を終える予定だ。

 各地方とも、海、山などオリニたちが開放的に学び、遊べる場所で開催した。内容も、堅苦しくならないように配慮し、遊びながら民族的な素養を学べるようにと趣向を凝らした。


日焼けの顔で子ども交流

 夏休みに入って真っ先に開催したのは民団佐賀県本部(崔吉男団長)。七月二十一日に鳥栖市内のプールで小学生と中心としたオリニ四十余人が参加した。太極旗の塗り絵も交えて楽しんだ。

 また七月二十五日から二泊三日、足柄ふれあい村で開かれた民団神奈川県本部(金洪斤団長)の林間学校でも、まずはオリニたちが期間中胸につける本名の名札づくりから始まった。また机やイスの絵を見せてハングル表記の札をとるハングルかるた、ウリマル伝言ゲームなどを取り入れて楽しい一時を過ごした。

 一方、伊豆高原で開催した山梨青商(李眞二会長)のオリニキャンプもオリニ、父母あわせて百人以上が参加した。県内の同胞宝石加工業者で七月に結成された山梨民団貴金属協会の加盟メンバーも合流し、二・三世とニューカマーとの交流会にもなった。

 ここでもオリニたちに少しでも民族を感じてもらおうとウリマル学習が取り入れらた。


支部会館で韓国語の勉強も

 都内では足立と並ぶ同胞多住地、荒川でも区内の同胞オリニを対象にした「夏季学校」が一日から同韓国人会館で開催されている。今年で三十回目。

 カリキュラムは韓国語のあいさつを重点にゲーム、スポーツ、料理など盛り沢山。今年は区内から十五人の小学生が毎日、元気よく通っている。

 講師の李明信さん(国際基督教大学生)が「チマチョゴリ」と「パジチョゴリ」の違いについて説明すると、すかさず「あっ、知っている」との声。先を争うように一人ずつ黒板に韓国語で書き込みながら得意顔だった。李さんは教会の「日曜学校」で教えていた経験がある。それだけにオリニともすっかり仲良し。なごやかで活気あふれる授業となっている。

 傍らで見守っていた民団荒川支部の左允玉文教課長も「今年は最高の成績」と満足そうな顔でうなづいていた。最終日の十二日にはには修了証を手渡すことも検討しているという。

(1998.8.5 民団新聞)



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