民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
韓国サッカー支援キャンペーン

海外からも賛同の声
Kリーグ観戦客倍増


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盛り上がるサッカー熱

 韓国のスポーツ専門紙「スポーツ朝鮮」が六月二十三日から実施している「韓国サッカーを支えるキャンペーン」が、大きな反響を呼んでいる。同キャンペーンはフランスW杯で惨敗した韓国サッカーの起死回生を図るため、国民たちの支援の声を集めようと行われたもの。 キャンペーンの初期は、個別的に賛同者が寄せられていたが、時とともに早朝サッカー会(草サッカーの組織)を中心にその輪が広がり、国内だけでなく海外からの賛同者や、政府までが積極的に参加する「汎国民運動」に広がっている。


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サッカー協も共同主管に

 このようなサッカーキャンペーンを、韓国の言論界が実施したのは初めてで、大韓サッカー協会もいち早く参与の意思を示し、現在は同紙とサッカー協会が共同で主管している。特に、フランスW杯最後の試合となった六月二十五日のベルギー戦で、韓国選手が最後の闘志を見せ、「再起」への可能性を見せたことによって、キャンペーンの熱気は急速に広がった。


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Kリーグに効果現れる

 このキャンペーンの効果が現れたのは、七月十八日から再開したKリーグだ。これまで数千人だった平均観客数が、何と一試合平均一万八千人と人気を呼び起こしている。同キャンペーンに対し、文化観光部長官が傘下団体の積極的な参加を約束したのに続き、二〇〇二年W杯の朴世直組織委員長も、組織委員会レベルで積極賛同する意向を明らかにした。


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草サッカー協が牽引的役割

 拡散の牽引的役割を果たしたのが草サッカーの組織といわれる「早起きサッカー会」だ。キャンペーン開始早々に五十二団体・二千四百人余りが賛同意思を明らかにしており、今後さらに広がりそうだ。

 同紙によると八月三日現在、キャンペーン賛同者は十五万人を超えているという。この他、芸能界のトップスターもキャンペーンに熱い拍手を送っているほか、在日同胞や在米同胞など、各国の同胞からも賛同が寄せられ、世界の同胞のサッカーを通じた「愛国運動」につながっている。また、中には日本人からも賛同の声が寄せられているという。


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入場券優先購入など特典満載

 とくに共同主管となった大韓サッカー協会では賛同者に対する特典を決め、七月一日から会員カードの発給を始めた。カード会員になるにはKリーグやアマチュアサッカーなど二ゲーム以上を観戦した人が対象。

 会員証を得た人はキャンペーン参加者らで構成された「サッカーを愛する会(仮称)」の会員に自動登録され、二〇〇二年W杯の入場券購入優先権をはじめ、各種サッカー大会の入場料割引など多様な恩恵が与えられる。またサッカー協会では公式スポンサーのナイキ、コカコーラと提携し、韓国代表ユニホームや各種の飲食品を割引価格で販売するほか、乗用車などの豪華賞品が当たる抽選会も計画している。

 さらに、プロサッカー連盟とも提携を結び、各プロチームのユニホームやサインボール等、人気のファンサービス商品も、割引価格で購入できるなど特典は盛りだくさんだ。


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1年に2回、試合を見よう

 加入費一万ウオンは広報ステッカー及び会員証発給に使われる予定で、会員の加入記念として、国家代表チームサインボールがプレゼントされる予定。同紙のキャンペーンは「一年にサッカー二ゲームを見よう」というのが基本だが、海外の賛同者でも国内の知人や海外の人たちにこの趣旨を伝えたいという人ならば誰でも参加できる。

 同紙のキャンペーンに賛同する人または団体は姓名(名称)、電話番号、住所を記入し、FAXまたは郵便でスポーツ朝鮮編集局体育部に送ればよい。

【スポーツ朝鮮・編集局体育部】
FAX ソウル02(724)6809、(724)6829、(722)6198。
住所 ソウル特別市中区太平路一街61
Eメール sparkle@sportschosun.com でも受けつけている。

(1998.8.5 民団新聞)



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