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今年の8・15は政府樹立50周年

民団各地で大々的式典


政府樹立50周年の公式ロゴ


当面課題遂行へ誓い新た

 各地民団は八月十五日を中心に光復節五十三周年記念式典を開催するが、今年は大韓民国政府樹立五十周年を祝賀する式典となる。五十周年を期に韓国の経済難克服のために在日同胞の総力を結集していくことが確認される。また、在日同胞内部の問題として地方参政権の獲得と厳しい状況にある民族金融機関の統合、朝鮮総連同胞との和合と交流を通じた統一に向けての意義を確認する光復節になる。

 一九四八年の大韓民国政府樹立から五十周年を迎えた今年の光復節は、全国各地で政府樹立五十周年の意義を確認すると同時に祖国の経済難克服と平和統一成就のために在日同胞社会が全力で取り組むことを確認する式典となる。

 IMF体制に入った本国経済に対して民団はじめ在日同胞は、すでに五百億円近い外貨送金を行ってきており、式典でも本国経済が立ち直るまで継続して支援していくことを力強く宣言する。

 一方、在日同胞社会に対しては、挙団的に推進してきた地方参政権の獲得に総力を挙げて活動することを確認すると共に、厳しい状況に置かれている民族金融機関の一本化に向けた意思確認が行われる。この他、在日同胞社会の統一に対しても朝鮮総連同胞と和合と交流を促進することが確認される。式典後には各地とも多彩なアトラクションが計画されている。


北海道と兵庫 共生テーマにフェスタ
大阪でも同胞和合公演会

 今年の式典を例年以上に大きな規模で開催するのは兵庫と北海道、大阪で、民団兵庫県本部(李且守団長)では十五日にコリアン・ピースフェスタ「共生へのかけ橋」として同県本部では二十三年ぶりの屋外集会が企画されている。同フェスタは在日韓国人と各国の住民との共生を図ろうという趣旨で、兵庫在住外国人の協力を得て一万人規模で行われる。

 神戸市垂水区の「マリンピア神戸」を会場に、各国民族舞踊・芸能の舞台、アジアの遊び、各国の食文化を紹介する屋台村、韓国民芸品などを販売するバザー、フリーマーケットが開催される。民団の活動や韓国観光・文化を紹介するコーナーも設けられる。

 一方、民団北海道本部(玉基性団長)でも「ピビンバフェスタ」を開催する。在日同胞はじめ韓国人留学生、日本市民、定住外国人などが“ごちゃまぜ”となって相互理解を深めようとの意味から命名されたフェスタは十六日に「札幌ファクトリー」で開かれる。

 韓国はじめ沖縄、アイヌなどの民族芸能や韓国物産の紹介・販売などが企画され、同本部では五千人規模の人手を見込んでいる。

 また、民団大阪府本部(洪性仁団長)でも十五日(午前十一時から)に同本部会館で、韓国から人気歌手などを呼び、同胞大和合慰安公演を開催するほか、創団五十周年を祝う山口県本部(韓元台団長)では、十月十二日からの本国研修の参加者を募集する。

(1998.8.5 民団新聞)



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