民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
韓国の水害に義援金募る

まず1億ウォンを全国に呼びかけ


まるで海のように化した
京畿道の水害地域


中央が緊急支援を決める

 民団中央本部は八月七日、常任委員会を開き、韓国を襲った水害被災に対して、一億ウオンを緊急支援することに決めた。辛容祥団長が十二日の午後に外交通商部を訪れ、新任の洪淳瑛長官に直接伝達した。

 このたびの水害による被害推計は、なお増え続ける模様で、予断を許さない。IMF体制下の韓国経済再建にとって、重くのしかかるのは必至だ。

 中央本部では全国各地で開かれる「八・一五光復節」の大会会場などで広く募金を呼びかけるとともに、あらゆる機会を通じて在日同胞の同胞愛を組織を挙げて示す考えだ。これと平行して昨年末から全国的に取り組んでいる外貨支援運動も継続する。


死者・不明231人超す
被害さらに拡大

 韓国で五日夕からソウルや京畿道で続いている集中豪雨で大きな被害が出ている。韓国の中央災害対策本部が十日発表したところによると、同日午後までに、死者が百六十六人、行方不明者が六十五人に達したという。

 浸水した住宅は四万世帯、田畑の浸水は四万七千ヘクタールを超えており、同本部集計によると被災者は約四万一千世帯、約十二万人に上っている。

 豪雨は七日夜から八日午前十一時までにソウルで一三九ミリを記録した。ソウルは、十日夜から十一日にかけて韓国各地で再び雨になり、被害はさらに拡大している。

 金大中大統領は六日午後、ソウル市内の政府総合庁舎に設置されている中央災害対策本部を訪問し、被害状況の報告を受けるとともに救護活動や復旧に全力を挙げるよう指示した。

(1998.8.15 民団新聞)



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