民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
済州で初の国体

在日同胞・10種目に出場


 「青い済州・輝く体典・偉大な韓国」とのスローガンのもと、九月二十五日から済州道一円で開催される「第七十九回全国体育大会」に参加する在日同胞選手団がこのほど決まった。サッカーをはじめテニス、ボーリング、ゴルフなど十種目に総勢百人余り。

 メダルが期待されるのはテニス。シングルス、ダブルスとともに実力の高さをみせ、大会三連覇をねらっている。昨年優勝したゴルフも連覇に向け最終調整に入っているほか、重量挙げ、卓球、陸上でもメダルが期待されている。とくに重量挙げ・高校男子部門の崔斗隆君(17)は、日本の全国高校選抜大会「105キロ超級」で三位という成績を誇り、自己ベストはスナッチ120キロ、ジャーク145キロの記録を所持している実力だ。

 また、在日同胞としては珍しく陸上に出場する文恵美さん(18)は、栃木県学生別大会をはじめ日本国体、県春季大会の百メートルハードルで15秒45(大会一位)というすばらしい成績を残している。

 この他、水泳、卓球、柔道でもメダルが期待される。

 在日三・四世の高校生にスポーツを通じた母国とのふれあいを目的に、昨年初の試みとして実施した「体験参加種目」では昨年に続き、今年もバレーボール(高校女子部門)、サッカー(高校男子部門)の二種目に参加する。

 済州道での国体は初開催という点も大きな特徴で、高等部、大学部、一般の部に分かれ三十九種目を七日間にわたって競い合う。開催地の済州は八八年のソウルオリンピックの際、聖火の到着地だった。

(1998.8.26 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ