民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
定住外国人への地方参政権
法制化へ鋭意努力

韓日・日韓議連が総会



地方参政権の法制化へ鋭意努力していくことなどを
決議した韓日・日韓議員連盟の合同総会(9月5日ソウル)

 韓日議員連盟(金潤煥会長)と日韓議員連盟(竹下登会長)の第二十五回合同総会が五日、ソウル市内のホテルで開かれ(1)在日韓国人の地方参政権問題に対しより深く論議し、法制化が成されるべきだとの韓国側の要求を、日本側は継続して鋭意努力する(2)金大中大統領の歴史的訪日が成功裡に行われ、友好関係強化につながるよう最大限の協力を行う(3)北韓に対しミサイルの発射と開発に対し厳重抗議する(4)二〇〇二年W杯韓日共催成功へ「共同支援委員会」の活動強化―など八項目の共同声明を採択した。


■金大中大統領訪日成功へ努力も

 総会には日本側から竹下会長をはじめとする三十六人の議員が訪韓、韓国側は七十六人が出席したほか、民団中央本部から辛容祥団長、金宰淑副団長らが参席した。また、来賓として金鍾泌首相、朴浚圭国会議長らが臨席し両国議員らを激励した。

 開会式で金会長は「今回の総会は韓日両新政府が出帆して初の開催であり、金大統領の歴史的訪日を前にしたものであり意義深い」とした上で、「両国民が心を開いて協力しあえば、未来への同伴者精神が芽生え、過去を乗りこえる新しい出発点になる」と述べた。

 竹下会長も、「両国は今、ともに多難に直面しており、これを克服するための改革に尽力している。国政に携わるわれわれ議員がまさに今こそ交流と協力を深めよう」と呼びかけた。

 金鍾泌首相は「目の前に近づいた二十一世紀のために、両国は正しい歴史認識を土台に長期的な視野を見据えた真の友好・協力関係を構築すべき」と訴えた。

 本会議に入り、梁正圭韓国側代表、瓦力日本側幹事長がそれぞれ基調演説を行った後、(1)在日韓国人地位向上委員会特別委員会(2)安保・外交委員会(3)経済・科学技術委員会(4)社会・文化委員会―の四分科委員会に分かれて当面課題を協議。

 とくに在日韓国人地位向上特別委員会では、韓国側の委員長、鄭相千議員が在日韓国人への地方参政権確保と地位向上について報告し、「ここ数年間、議連総会で数度にわたって提示したにもかかわらず未だ、足踏み状態が続いている」と指摘しながら早急な解決を促求した。委員らは活発な意見交換を行い、実現へ最大の努力をしていくことを確認した。

(1998.9.9 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ