三星、現代、大宇など韓国の５大財閥は３日、外資誘致や国際競争力を高めるため、７部門（半導体、石油化学、自動車、航空機製造、鉄道車両、発電設備・船舶エンジン、精油）で競合業種を統廃合する大規模業種交換を行う。

　半導体では現代電子とＬＧ電子が合併。石油化学では三星総合化学と現代石油化学が統合して新会社を設立、外国資本を受け入れる。ＳＫグループとＬＧも石油化学部門で一本化。航空機製造では、三星、大宇、現代の該当部門を統合し新会社を設立、鉄道車両も現代、大宇、韓進が一本化して新会社を創立する。発電設備・船舶エンジンでは、現代重工業と公営の韓国重工業が合併、三星の船舶エンジン部門は韓国重工業へ移す。精油では、現代がハンファグループの精油部門を吸収する。自動車については現代、大宇、三星の三社で協議する。

◆現代が北韓観光募集を延期

　北韓の景勝地、金剛山の観光開発を北韓と共同で進めている韓国の大手財閥、現代グループは４日、９月第１週に見込んでいた観光客募集を延期すると発表した。同グループによると、北韓との料金設定交渉が難航、事業展開に必要な韓国政府への認可申請ができず、観光客募集のための国内旅行社との代理店契約も行えない状況になっているという。このため、９月２５日に設定していた観光開始も、ずれ込む可能性が出てきた。

◆金大統領が観光ＣＭに

　韓国の大統領では史上初めて、金大中大統領がコマーシャルに出演する。韓国への観光と海外投資を促進させるため、文化観光部と韓国観光公社が共同で製作したＣＭは地域編と総合編の２種類で、９月末から１１月まで日米中のほか、東南アジア、欧州などで放映される。

　地域編は日本、東南アジア、欧米向けに３種類が製作され、共に金大統領が飛行機の機長として登場し操縦席から招待客へメッセージを伝える。青瓦台の庭園で撮影された総合編は、女子ゴルフの朴セリ、ＬＡドジャースの朴賛浩など各界を代表する１２０人が大統領と共に灯籠を掲げて合唱する。

◆韓・チェコ交流「ドラキュラ」上演

　韓国・チェコ修交８周年を記念した文化交流公演「ミュージカル・ドラキュラ」が９月１２日から３０日までソウル・芸術の殿堂で上演される。

　これまで２００万人以上が観賞したこの作品は１９９５年にチェコのプラハで初演され、韓国はドイツに次いで３番目の公演地となる。今回の上演では特別に、舞台の正面上方に英語の字幕スーパーを取り入れ、各場面や曲名、内容を紹介して外国人観光客の便宜を図る。

　チケットは現在発売中で、２５，０００ウオンから。問い合わせはソウル０２（７４７）６０９３。

◆ソウルでＩＴＳ世界大会開催

　第５回ＩＴＳ（高度道路交通システム）世界大会が１０月１２日から１６日までソウルのインターコンチネンタルと韓国総合展示場で開催される。今回のソウル世界大会には４０余カ国から４，０００人以上の専門家が参加、各国の実績や技術開発、導入現況、今後のビジョンなど幅広い意見交換が行われる。

（1998.9.9　民団新聞）