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東京コリアンアカデミー
11月に第2期開講

学割やクーポン制度も



幅広い世代層が受講した
第1期の東京コリアンアカデミー

 在日同胞の民族的素養を高める社会教育の場として展開されている民族大学の初の常設教室「東京コリアンアカデミー」の第二期講座が来月二十一日から開催される。第二期講座は(1)韓国史(2)韓国文化・教養(3)韓国語―の三講座が開かれ、歴史と文化・教養が各十単位、韓国語が三十単位となっている。会場は前期と同じ東京韓国学校。講座を主催する実行委員会では現在、幅広く受講生を募集している。韓国語講座だけは来月十四日からの開講となる。

 第二期講座は基本的に第一期と同様に歴史、韓国語、教養の三分野に分けて行われるが、今回は教養講座に文化が加わり、文化・教養講座となった。

 歴史講座では、近代史を中心にした前期をさかのぼる形で、古代から新羅までの歴史が取り上げられる。講師陣には同分野に造詣が深い姜在彦・花園大学教授、李進煕・桜美林大学教授、鄭早苗・大谷大学教授が担当する。

 高句麗の歴史と文化、中国の随、唐との闘い、任那日本府説の真偽、新羅千年の歴史などを史実と遺物、文化などの面から多角的に検証する。

 一方、文化・教養講座は在日同胞社会の歴史や法的地位、女性史などにスポットを当てる。また、文化面からも在日と南北韓の文学史に言及する。講師には、在日同胞問題研究家の金英達氏、金敬得弁護士、詩人の金潤氏らそれぞれの専門家が当たる。

 また毎週水・土の三十回にわたって行われる韓国語講座は開講式前の十一月十四日から、前期と同じく初級と中級講座が開設される。講師には金東俊・神田外国語大学名誉教授らが担当する。

 第二期は前期の要望を受けて開講時間を一時間早めた午後五時からとした。授業後、受講者同士の親睦会の時間がほしいという意見を反映した。韓国語は水曜日が午後六時二十分から、土曜日が午後六時から、それぞれ二時間行われる。

 また、一単位だけの受講要望を受けて、今期は講座単位の受講も可能にした。学生の受講のために学生割引も設けた。全十回分のクーポン券を購入すれば、韓国史と文化・教養講座のどちらかを選んで受講することも可能になった。

 受講料は歴史、文化・教養とも一単位二千円(学割千円)。全十回受講は一万六千円(同一万円)。韓国語は全三十回で三万円(同一万五千円)となっている。

 国籍、民族、年齢、性別は一切問わず、受講希望者は民団東京本部、電話03(3454)4711で受け付けている。締め切りは十一月十五日まで。

(1998.10.21 民団新聞)



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