民団新聞 MINDAN
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絆と団結深め共生実現へ

婦人会が創立50周年大祭典



婦人会の50周年大祭典では全国のオモニら
5000人が集う中、さらなる団結を誓い合った

オモニら5000人集い新たな決意
より成熟した活動へ

 在日韓国婦人会(金定子中央会長)の創立五十周年記念大祭典が二十三日、東京国際フォーラムに全国の会員をはじめ、民団とその傘下団体、公館や韓日両国の議員ら五千人が参加して開催された。半世紀の歴史をふりかえるとともに、五十周年を契機に二十一世紀に向け、「共生・共存」をめざすために全国のオモニたちが団結していくことを誓い合った。また、当面の重点事業である(1)地方参政権獲得運動(2)若い世代のためのブライダル事業(3)ウリマルカレンダーを利用した各家庭内のウリマル使用運動(4)本国経済支援―などへさらにオモニの力を結集していく決意を新たにした。

 式典には色とりどりの民族衣装で会場を埋めた全国の会員のほか、韓国から国民会議副総裁の柳在乾議員をはじめ、在外同胞財団の金奉奎理事長、日本側からも浜四津敏子・公明代表や各政党の議員ら多数の来賓がお祝いにかけつけた。

 また、民団からも辛容祥中央団長をはじめとする役員と李煕健韓信協会長、韓昌祐韓国商工会議所会長や各団体、公館関係者が参席した。

 金会長は「私たちの先輩はいかなる試練と苦難にも負けなかった。営々と組織とともに生き抜き、五十年の歴史の中で婦人会をこのように育ててきた」と先輩たちに深く感謝と尊敬の意を表しながら、「先輩たちの意志を今に受け継ぎ、絆と団結をさらに深め、『共生・共存・共栄』社会実現へ韓日両国の架け橋的役割を担っていこうと呼びかけた。

 李姫鎬・大統領令夫人からも「異国の地に住みながらも韓国人としての自尊心と誇りを失わず力強く歩んできた在日婦人会の満五十年はわが国の歴史的な誇り」とメッセージが届き、「わが国の『第二の建国運動』へ海外同胞の率先支援は大きな勇気につながる。世界の同胞がひとつになって近づく二十一世紀は世界に誇れる韓民族になろう」と強調した。

 辛容祥団長は「民団とともに苦難と試練を乗り越え、半世紀をともに歩んできた婦人会の活動は、民団社会に大きな勇気と心強さを与えてきた」とし、「今、在日同胞社会の最大課題である地方参政権の獲得へ民団と心をひとつにして邁進しよう」と述べた。

 浜四津敏子・公明代表は「私の尊敬するひとりに韓国女性の鏡である、柳寛順女史がいる。ヒューマニズムに満ちあふれたその心はまさに未来を見据える感動的なもの。韓国女性のすばらしさを実感している」と語り、地方参政権実現へ最大の協力をしていくことを約束した。

 野村前ヤクルト監督の沙知代夫人も「心強い大統領を持ったみなさんは大変幸せ。韓日友好をはじめ世界平和、社会と友人たちのためにも男性たちをしっかり支えるのは女性の役目。みなさんのさらなる健闘を祈ります」と激励した。

 式典はこの後、組織有功者に対する表彰を行って第一部をしめくくった。

50周年を記念し構成された170人のオモニ合唱団が
「故郷の春」などを披露した

 式典に続く、第二部、第三部のアトラクションでは全国百七十人のオモニによる「故郷の春」の合唱でオープニング。

 周ヒョンミ、雪雲道、安在旭など韓国の歌手による歌謡ショーや、金梅子と創舞会による韓国舞踊、俳優の朴相元、コメディアンの南實元などのトークショーなど盛りだくさんの五十周年の祝祭を楽しんだ。

 この日の祭典には全国各地のオモニが、地方ごとにお揃いのチマチョゴリで統一。愛知県・瀬戸支部から参加したオモニたちは「感無量で胸がいっぱい。これからも地元を中心にオモニとしての持続的活動を展開したい」と心を新たにしていた。

 また、遠路福岡から参加したオモニも「五十は熟年世代。これからもより成熟した活動と団結した行動で絆を深めたい」と目を輝かせていた。

(1998.10.28 民団新聞)



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