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在日同胞理解求めて

愛知でコリアンフェスタ
1万人が伝統楽器や焼き肉楽しむ



市民ら1万人の目を楽しませた
愛知の「コリアンフェスタ98」

 【愛知】民団愛知県本部(権泰洙団長)と青年会愛知県本部(鄭琥淳会長)が共催した「コリアン・フェスタ98」が八日、名古屋市中区のセントラルパーク内「もちの木広場」で開催された。

 「県内に住む在日韓国人相互の親睦はもちろん、日本市民らにも在日同胞についての理解を深めてもらおう」との趣旨で開かれたもので、孫の手を引くハラボジ、ハルモニらや一家そろってかけつけた県内の同胞をはじめ日本市民らあわせて一万人が会場を訪れた。

 韓国食品、韓国民芸品などのブースに囲まれながら焼き肉、ホルモン焼き、マッコルリなどを味わいながら、特設ステージでの歌謡ショー、サムルノリ、農楽、舞踊など韓国色たっぷりの企画で同胞と日本市民が一つになって「韓国まつり」を楽しんだ。

 午前十時からのオープニングでは権泰洙団長が、「共生社会づくりのためにも同胞と日本市民らが"韓国の味"を楽しめる地域市民のまつりになってほしい」と期待を込めた。

 鄭燦源・駐名古屋韓国総領事も「次代を担う在日同胞青年スタッフらの活躍ぶりに感動している。新しい韓日関係づくりにもこのような和睦が必要」とアピールした。

 会場は韓国民芸品、韓国食品、韓国観光案内などのブースが並ぶ中、焼き肉の煙がムードを高め、「韓国まつり」を盛り上げた。

 特設ステージでは福田奈々さんによる二〇〇二年ワールドカップ(W杯)韓日共催の友情応援ソング「フレンドシップ」の披露や、スージー・カンのコンサート、グループ黎明による韓国舞踊、プルガサリによる韓国民族楽器の演奏、青年会のサムルノリなど、バラエティ豊かなアトラクションが観衆を魅了した。

 老若男女、家族連れも多く、とくにステージ前には「七輪付きテーブル」が設けられ、焼き肉、ホルモン焼きを囲みながらビールやマッコルリなどで宴を繰り広げていた。

 「チュッペー(乾杯)」のかけ声とともに宴が繰り広げられ、参加した団員らは民俗一色のムードに「これがいいんだよこれが。楽しいねえ」と笑顔たっぷり。

 爽快な民俗楽器によるリズムが響き出すや、「チョーッタ」のかけ声と拍手が鳴り響きハラボジ、ハルモニをはじめ二・三世のアボジ、オモニやオリニまで喝采。日本市民らも韓国民俗のリズムに溶け込んだ。

 会場は休日でにぎわう市内の目抜き通りとあって日本人の家族連れやアベック、若い市民らも多く訪れ、「韓国パワーってすごい。楽しそう」「コリアンの集まりを初めて見た。青空の下の民族まつりはいい企画ですね」と喜んでいた。

 また、韓国伝統の民芸品売場にはキーホルダーやアクセサリーなどが並べられ、「これチョーかわいい」と女子高校生たちの目を引いていた。

(1998.11.11 民団新聞)



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