民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー



◆国内線航空・地下鉄料金が自由化に

 来年から国内線航空料金と地下鉄乗車料金がそれぞれ自由化される。また、自家用自動車の移転登録に必要だった印鑑登録証明書の提出義務も廃止される。建設交通部はこれらを骨子とした交通分野の規制改革案をこのほどまとめ、来年から実施すると発表した。規制改革案ではこの他に、市外バスの運賃に関しても、これまでの建設交通部の定めた規定から、申告するだけで自由に運賃を決められる「申告制」に変えられる。


◆気象庁が新装に

 ソウル市鍾路区の気象庁の庁舎がこのたび65年間の歴史を終えて、15日から銅雀区新大方洞に新たにオープンする。総費用250億ウォンを投入して96年に着工したこの庁舎は、敷地総面積5,573坪で、地下2階、地上8階建てで、外装もモダンなインテリジェントビルに設計されている。気象観測装置も世界気象機構公認のもので、その他にも大型コンピュータの連結によって世界中の気象情報を交換できるようになった。


◆時価50億ウォンの自らの絵画寄贈

 花や恋人達をテーマに韓国画を描き続けてきた女流画家・千鏡子画伯(73歳)がこのほど、自らが描いた作品93点、時価50億ウォン相当をソウル市に寄贈し話題を集めた。寄贈した作品は1951年に描いた「生態」、66年の作品「白夜」など韓国絵画で高く評価されているものが多数。千画伯は「一人でも多くの人々に観覧してほしい」と語っている。ソウル市では、市立美術館に特別展示室を設けて常時展示する計画だ。


◆韓国人青年、してやったり

 米国の大手石油会社エクソン、モービルの両社は1日、合併を発表し、新会社エクソン・モービルが誕生することになったが、合併のうわさを聞きつけた韓国人青年が発表に先立ち、インターネットに「エクソン・モービル」の名前でアドレスを登録していたことが分かった。新会社はアドレスを高額で買い取らざるを得ないとみられ、「卓越した投資」と評判になっている。
 この青年は、ソウル近郊に住む文祥赫さん(28)。インターネット関連会社を経営する文さんは11月25日、「exxonmobil.com」と「exxon-mobil.com」の二つのアドレスを1件70ドル(約8300円)で米国のアドレス管理会社に登録した。
 新会社が他の名称のアドレスを設置した場合、顧客は不便を強いられ、広報費用もかかる。このため、エクソン、モービル側は現在、アドレスの譲渡を求め、文さんと交渉中という。文さんの元には、「卓越した投資」と称賛する電子メールが欧米から寄せられているという。


◆5大財閥が系列100社整理へ

 韓国政府と5大財閥の財閥構造調整(リストラ)に関する協議で5大財閥の現在の系列社数約260社の中で約100社を整理し、各財閥は国際競争力のある3〜5の主力業種に集中する財閥再編を行う。また、三星グループと大宇グループは三星自動車と大宇電子を交換するビックディール(財閥間の事業交換)を行うことで原則合意した。
 これにより、各財閥は系列会社数を50%から70%まで削減し、1財閥の系列会社数を10社から25社にすることにした。この結果、▽三星グループは電子、金融、サービス、流通▽現代グループは自動車、建設、重工業、金融、電子▽大宇グループは自動車、重工業、貿易▽LGグループは化学、電子、情報通信▽SKグループは情報通信、エネルギーなどを中心に再編されるもよう。


(1998.12.09 民団新聞)



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