来年開院二十周年を迎える韓国文化院(鄭鎮永院長)が、記念行事の一つとして韓日・両国の漫画家による「日本と韓国のお正月風景展」を、来年の一月四日から九日まで、韓国文化院ギャラリーで開催する。
両国漫画文化の交流を深めようとの趣旨で開かれる同展示会では、正月や冬の景色をテーマに描かれた作品百二十点あまりが展示される。十八日からは韓国の駐韓日本文化院でも展示会を予定している。
韓国側からは名節などに行う民族ノリを中心に描かれた田園風景や韓日友好をテーマにした作品が展示される。年始のあいさつとして年賀状文化がすっかり定着した日本側からは来年の干支うさぎを中心に描かれた作品が展示される予定。
韓国文化院が、韓国漫画協会の会員と日本の漫画家・田代しんたろう氏らに呼びかけたもので、韓国側からは韓国漫画界の巨匠・李賢世さんをはじめ六十一人が、日本側からは「コボちゃん」で有名な植田まさしさんら六十一人の作品が展示される。
作品の中には来年の干支のうさぎに引っかけて両国の景気回復を願う作品や「珍島物語」と魔よけグッズが大ヒットして人気を集めた演歌歌手・天童よしみなどが描かれたものやIMF体制下の韓国の帰省風景の風刺などユニークな作品も多い。民俗ノリを楽しむ子どもたちの明るい表情が印象的。
問い合わせは同文化院03(5476)4971へ。
(1998.12.16 民団新聞)
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