成人の日を迎えた皆さん！韓国民団を代表して、心からお祝いの言葉を申し上げます。日本の社会に居住する韓国人として、皆さまはさまざまな思いを抱いてこの場に集っていることと思います。
私は、皆さんを在日韓国人社会の次代を担う団員の一人として、心から歓迎いたします。
昨年の秋、わが国の金大中大統領が日本国を公式訪問され、私たち在日韓国人に対し、二十一世紀の世界に向けて、韓日同伴関係のあらたなる前進のために、「韓日の架け橋としての使命と役割」を託されました。このことは、本団をはじめとする在日同胞社会の各界各層が払ってきたこの間の努力と、その方向性に対する正しい評価であり、私どもは大いに力を得ることになりました。
私たちは日本に永住する韓国人であります。私たちの絶え間ない不断の取り組みによって、日本社会も大きく変わりました。私たちが総力をあげて取り組んでいる地方参政権獲得運動に対しましても日本国民の大きな理解を得るまでになっております。
いつの時代も社会を大きく動かしてきたのは、若い人々の柔軟な知性と情熱でありました。皆さんは、限りない可能性を秘めております。今の一刻一刻を大切にし、この運動が皆さん自身の運動であることを認識して下さり、ともに取り組んで欲しいと思います。
「在日同胞社会のあらたな団結と前進」をめざして、逆境を克服していこうではありませんか。皆さんの主体的な役割を果たして下さることを期待しつつ、私の祝辞とさせていただきます。
１９９９年１月１０日
（1999.01.13 民団新聞）
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