民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
韓日の架け橋役を期待

民団各地で新成人の門出祝う



”解禁”となったビールで乾杯する新成人
(東京会場で)

 十五日の「成人の日」を前に、各地の民団本部が一足早く新成人の門出を祝っている。新成人の気質も時代とともに変化しているだけに、主催者側でも堅苦しい式典はそこそこに、二部の懇談会を重視。三重では今年初めて船上クルージングが登場した。


■華やかにチマチョゴリ

 十日には、東京本部(夫昇培団長)主催の成人式が中央会館で行われた。参加者は約三十人とやや少な目。それでも、チマチョゴリ姿で早くから会場にかけつけた元気な女性で会場は華やかさを見せた。

 民団中央本部の金宰淑副団長をはじめ傘下団体などから多数の来賓がかけつけ新成人を祝った。夫団長は「社会の一員となった今日を機に在日韓国人としての誇りと自覚を持ってほしい」と激励。金副団長も「二十一世紀に向けて責任感と情熱を持って同胞社会の明日を担ってほしい」と期待を込めた。

 主催側から韓日辞典などの記念品が贈られた後、新成人を代表して李麻美さんが韓国語で答辞。「韓国語と歴史、世界に誇る祖国の文化を学びながら、二十一世紀の責任世代として地域社会、在日同胞社会と祖国発展に寄与していく」と決意を述べた。

 乾杯に続いて交歓会が行われたが、会場のあちこちで「カンパ〜イ」とかけ声を響かせながら新たな門出を祝った。


■雪の地、北海道でも

 ◆北海道本部(玉基性団長)は新年会も兼ねて十日、札幌市内のホテルで新成人の門出を祝った。対象者は北海道全域で二十四人を数えるが、このうち二人が参加した。玉団長の祝辞を受け、薛載潤君が答辞を読んだ。


■新年会も兼ねて団員が祝う

 ◆西東京本部(李権団長)は十日、同本部会館で成人式を開催した。李団長が出席者四人に対し、励ましの言葉とともに韓日・日韓辞典、ボーールペン・シャープペンシルのセット、記念のアルバムなどを贈った。新成人は引き続き行われた新年会にも出席、二百人の参加者から祝福を受けた。


■船上パーティで新出発

 ◆三重本部(姜勝煕団長)の成人式は、四日市港を出航し、名古屋港入り口を回って帰ってくる遊覧船船上で繰り広げられた。新成人十一人が参加、青年会メンバーも加わり和気あいあいのうちにクルージングと船上パーテイを楽しんだ。今回初めての試みだったが、好評を博した。


■交流会で盛り上がり

 ◆京都本部(李愚京団長)は十日、市内のパークホテルで成人式を開催、李団長らがそれぞれ参加した新成人五十八人にはなむけの言葉を贈った。これに対し、新成人を代表して朴京姫さんが誓いの言葉を述べた。

 二部のパーテイは青年会が主管、ゲームや自己紹介で打ち解けたひとときを過ごした。


■在日の生き方で講演も

 ◆兵庫本部(李且守団長)は同本部で十日、「新春祝賀会」に引き続いて新成人二十七人の門出を祝った。

 記念講演に立った日本テレコムの崔幸子さんは、自分自身の生い立ちを振り返りながら、ありのままに生きようとのメッセージを伝えた。さらに、青年会兵庫県本部(金勝幸会長)がサムルノリ を披露、新成人と和気あいあいのうちに懇談した。


■新成人にワインプレゼント

 ◆広島本部(朴義鍾団長)は十日、広島市内の「東方2001」で成人式を開催、新成人十一人に民団からワイン、広島商銀からは記念アルバム、また、婦人会からも記念写真がそれぞれ贈られた。なお、新年会は五日、広島商銀との合同で同商銀本店で行われた。


■サムルノリで新成人を祝う

 ◆福岡本部(宣虎采団長)十日、二十一人の新成人が参加して福岡市博多区の「スターレーン」で行われた。宣団長が祝辞を述べた後、福岡県国際交流課長、福岡市市民生活部長ら日本側の来賓もお祝いに駆けつけ、若者らしい情熱で韓国と日本の架け橋になってほしいと激励した。

 民団、婦人会、商銀、福岡KJCら多くの来賓が見守る中、新成人代表の李孝之君が答辞を述べた。

 全員に記念品が手渡された後、主管である青年会からサムルノリの演奏が披露された。

(1999.01.13 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ