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韓国文化院で「日本と韓国のお正月展」

韓国のマンガや両国作家の年賀状も



「日本と韓国のお正月展」では
韓日の漫画家による年賀状をはじめ
韓国のマンガやアニメ上映なども行われた

 開院二十周年記念行事の一つとして行われた日韓ユーモア漫画家による交流展「日本と韓国のお正月風景展」が九日、「韓国の礼儀作法」の講演会を最後に、日本での展示会を終えた。

 四日のオープニングセレモニーには金ソッキュ駐日大使も参席、「文化交流を通じてより両国の友好が深まることを願い、二〇〇二年へ向かって互いにがんばりましょう」と挨拶し、文化院開院二十周年を迎え、より韓国文化の広報活動に力を入れたいと語った。

 五日に行われたセミナー「韓国の漫画の現状」では、韓国漫画協会から韓国古典をキャラクターに起用した趙寛斉、純情漫画の金童話氏、ひとこま漫画の李ヒジェ氏などの三人の漫画家が来日、韓国の漫画の現状、文化開放とともに影響を及ぼす漫画業界の実態について講演した。

 韓国漫画評論家たちが選んだ解放後の漫画家ベスト十に選ばれた李ヒジェ氏は、韓国漫画の実態について、韓国での漫画は子どもを対象にしたものにすぎなかったのが、八〇年代に入ってから、読者層が細分化され漫画購読人口も増えてきたと指摘。

 九〇年代半ばからは著しく新人漫画家が大挙登場、上々に活動を展開したがIMFの寒波で年間四千億ウオンの漫画出版業界が、前年度に比べ発行部数が半分に減るなどますます厳しくなると現状を語った。

 四、五、九日に行われた出品漫画家たちによる似顔絵プレゼント会は大好評で整理券が配られるなど、子連れのお母さんの姿が目立ち、子どもとのツーショットを楽しんだ。

 このほかにも出品漫画家たちの漫画本や韓国のアニメーションの上映、韓国のキャラクターグッズ、お正月の風景や伝統遊び道具などが展示された。

 韓国文化研究家の姜連淑さんによる「韓国の礼儀作法」の講演会では、正月の歳時風俗をはじめ韓国の礼儀作法について紹介した。

 元旦の朝行う茶礼や歳拝、節食を紹介、小正月(テボルム)の礼儀作法などを講演した。伝統お辞儀についてはチマチョゴリ、トゥルマギを身につけた関係者の実演や食事中のマナーや日常生活の礼儀などが紹介された。

 なお同展示会は韓国でも十八日から駐韓日本文化院で開催される。

(1999.01.13 民団新聞)



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