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広島韓国人原爆慰霊碑

移設委員会が発足



碑前で行われた移設報告会

■経費1500万円は募金で

 【広島】平和公園の外にあった韓国人原爆犠牲者慰霊碑の移設を進めるための「移設委員会」が五日、広島市内で発足し、移設費用の千五百万円を募金で集め、今年八月五日の慰霊祭を公園内で開催することを決めた。

 移設委員会は、昨年末に広島市が平和公園内への移設を認めたことを受けて設置されたもので、民団関係者はじめ日本人ら五十四人で構成された。委員長には民団広島県本部顧問の権養伯さん(55)が就任した。また平岡敬・広島市長、現在の慰霊碑建立にたずさわった張泰煕さん、民団中央本部の辛容祥団長が特別顧問に推戴された。


■8月5日に平和公園内で慰霊祭

 委員会では、移設費用のための募金活動を全国的に展開するとともに、運動を通じて民族・国境・世代を超えた多くの人に広島で起きた核戦争の悲劇について改めて目を向けてほしいという。

 移設委発足式に先立って堺橋西詰めにある慰霊碑前で、平岡市長、ソウ圭泰駐広島総領事、朴義鍾団長をはじめとする民団広島県本部幹部ら多数が参席して移設報告会が行われ、移設許可証を碑前に捧げた。

 被爆者でもある二世の権移設委員長は「民族を超えて募金を呼びかけ、目標額を上回れば在韓被爆者治療にも役立てたい」という。また平岡市長も「移設の早期実現にお手伝いしたい」と述べた。

 移設委では、全国の幅広い募金を呼びかけている。移設募金の振込先は、広島銀行八丁堀支店、普通預金1159828、韓国人慰霊碑移設委員会。

(1999.02.10 民団新聞)



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