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韓国への観光客、今年も大幅増加予想

イベント満載で「オソオセヨ」



■昨年史上初の400万人突破

 観光などを目的に韓国入りした外来客は順調に増加を続けており、九八年中に史上初めて四百万人を突破した。このうち日本人は約半数にあたる百九十五万人を占めており、今年中にも二百万人の大台を突破するのは確実視される。韓国観光公社では今年、日本人観光客を主な対象に様々なイベントを企画している。

 韓国観光公社の統計によれば、九八年中の韓国入国外来客は四百二十五万二百十六人で、前年比八・八%の増加だった。四百万人の大台に乗せたのはこれが初めて。国別では日本からの入国者が百九十五万四千四百十六人と圧倒的だ。円高にウォン安メリットが加わり、ショッピングだけを目的とした一泊二日の旅行客も増えている。


■今年も年初から異例の47%増

 昨年から今年にかけてのオフ・シーズン期間中も、日本からの訪韓客の伸びに陰りは見られない。十一月は前年比二九・四%(十三万八千九百九人)、十二月も同二九%台(十二万四千七百八十二人)の増加率を維持している。いずれも「異例」(同社・東京支社の話)だという。

 今年一月は同四七%とかつてない増加率だった。これは、金大中大統領自ら出演した観光コマーシャルが昨年九月と十一月に日本全国で放映され、好評をもって迎えられたことが大きかったようだ。同社・東京支社では「CMの勢いが今も続いている」とみている。今年も二月から三月中旬にかけて三十秒CMの放映を企画している。


■GW前に全国で割り引きセール

 九四年以降赤字だった観光収支も昨年初めて三十七億ドルの黒字を記録した。IMF管理下に置かれた韓国としては意義が大きいといえる。韓国観光公社では今後、観光産業を二十一世紀の戦略産業に育成していきたい考えだ。

 今年は六月を「韓日友好の月」と定め、一日に金浦空港で韓国を訪れた第一番目の観光客を祝う歓迎式典を皮切りに、様々なイベントを企画している。主なものは、韓国、日本双方から千一人ずつ合計二千二人で構成する合唱団公演。これはサッカーの二〇〇二年ワールドカップ(W杯)韓日共催を記念して開く。


■日本人観光客、今年は200万人突破?

 日本からの訪韓客が集中するゴールデン・ウィーク期間を前にして、四月二十八日からはコリア・グランドセールが始まる。ここには韓国全土の免税店、デパート、ホテル、テーマパーク、エステ店など百カ所が参加する。五月一日までの限定ながら、最低一〇%〜最高六〇%までの価格ダウンで観光客の関心を集めそうだ。

 同セールに先立って、三月ごろからは割り引きクーポンブックの配布も始めるという。特約店に持ち込めば各店自慢のおみやげももらえるサービス付き。

 同社では今年の日本人観光客数を、過去最高の二百十万人と見込んでいる。

(1999.02.17 民団新聞)



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