北韓を脱出した安哲（仮名・２６歳）が密かに北韓に戻り、飢餓に苦しむ住民や両親を亡くしてホームレスとなった子どもたちの実態を撮影した秘密映像「インサイド・ノースコリア―北朝鮮・飢餓の実態」のビデオを紹介する上映会が大阪と東京で開かれる。
この映像は、北韓を脱出した青年が北韓内部の実情を知らせるためにビデオ撮影したもので、ＲＥＮＫ（救え！北朝鮮の民衆・緊急行動ネットワーク）の李英和事務局長が中朝国境で北韓難民の救援活動に当たっている際に計画した。
映像には、飢餓で両親を亡くした子どもたちが北韓の闇市場で大人の食べこぼしを拾って歩く姿や、自分の生活に追われてホームレスの子どもたちを見向きもしない状況などが克明に映し出されている。
特に、危険をかえりみず試みたインタビューからは、子どもたちの生々しい証言が聞かれる。
今回の上映会では、ＲＥＮＫが入手した約九十分の映像を四十五分にまとめて上映する。上映とともに李事務局長による解説が行われる。ビデオは二千円で提供する。参加費は両会場とも五百円。
■上映会の日程
▼大阪＝二十七日午後六時から「アピオ大阪」二〇五号室（ＪＲ森の宮駅徒歩五分、電話０６―６９４１―６３３２）
▼東京＝三月六日午後六時半から「大久保地域センター」三階集会室（ＪＲ新大久保駅徒歩十分、電話０３―６９４１―６３３２）
（1999.02.17 民団新聞）
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