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金大統領就任1周年

8000人を特赦・復権



 金大中大統領は就任一周年を迎え、未転向長期囚と国家保安法、集示法、労動法違反の国事犯や罰金未納の軽犯罪など、八千余人に対する大規模特別赦免・復権を断行する。

 内訳は、釈放千五百人余り、公民権回復七千二百人余り。四十二年間服役中の国内最長期囚、禹ヨンガク氏(71)など、北韓に家族をおいた未転向長期囚十七人は「遵法誓約書」の提出と関係なく仮釈放する。

 北韓での学生祭典に参加し、板門店経由で帰還し逮捕された林秀卿さん(九二年に釈放され米国留学中)は公民権を回復する。

 治療看護を受けている故朴正煕元大統領の息子、朴志晩氏は、九七年に懲役二年、執行猶予三年の有罪判決を受けたが、この判決が失効する。

 経済事犯に対しても、IMF体制の中で不渡りを出した中小企業経営者など四千人余りが、罰金刑の残額免除や公民権を回復。軽犯罪者三千余人が前科記録抹消の恩恵を受ける。

 しかし金泳三前大統領の息子、金賢哲氏は大法院での判決が出ていないため赦免対象外となったほか、韓宝事件にかかわった議員らのほとんどは対象外。

(1999.02.24 民団新聞)



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