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地方参政権アピールへ全国縦断キャンペーン

韓国青年会が5月からスタート



地方参政権獲得運動のアピールへ
全国縦断キャンペーンの展開を確認した青年会の中央大会

■まず5都市で街頭活動

 在日韓国青年会(崔喜燮中央会長)は在日韓国人への地方参政権を獲得するための全国リレーキャンペーンを五月末から六月末にかけて展開する方針を決めた。これは二十、二十一の両日に韓国中央会館で開かれた同会の第二十回定期中央大会で今年度方針として採択されたもので、全国の主要五都市で街頭活動を展開する。また韓国と日本が共催する、サッカーの二〇〇二年ワールドカップ(W杯)成功のための架け橋事業として福岡で「二〇〇二フェスタ(仮称)」などを開くことも決めた。

 青年会の地方参政権獲得運動は、昨年の金大中大統領訪日時に大統領が日本政府に強く付与を働きかけたこと、日本の政党が国会に法律案を提出した経緯を踏まえ、同運動が大きな転機を迎えている段階にあるとして、さらに日本世論を喚起する目的で行われる。

 「日本列島縦断『実現しよう共生社会!』リレーキャンペーン」(仮称)は、五月三十日から六月二十七日までの毎週日曜日、北海道、東京、愛知、大阪、福岡の五都市で展開される。開催都市では、近隣の青年会会員が応援に駆けつけ、在日韓国人への地方参政権付与への理解を求める活動を行う。

 青年会は昨年も日本列島を縦断するキャラバン隊を組んで活動し、多くの日本市民の共感を得た。今年もより広範な日本市民に呼びかけ、世論喚起していきたいという。


■2002W杯のムードづくりも

 一方、二〇〇二年のW杯韓日共催の支援活動についても、在日同胞が韓日の架け橋を担えるとの認識の上に、二〇〇二年の中間プレイベントとして福岡で「二〇〇二フェスタ」(仮称)を開催する。

 また、各地域で日本市民を交えた「フットサル大会」などを開催し、地域住民との交流を図るネットワーク事業も並行して行う。


■大阪でも青年会と学生会が展開へ

 【大阪】青年会大阪府本部(金昌敏会長)と学生会大阪府本部(趙哲仁会長)の両会は二十五日、大阪府に対して定住外国人への地方参政権付与を訴える陳情活動と街頭キャンペーンを実施する。

 陳情活動は、大阪府内の全自治体議会が「定住外国人に地方参政権を付与する意見書」を採択しているにもかかわらず、大阪府議会だけが未だ採択していない状況を受けて行われる。

 まず二十五、二十六の両日は地下鉄谷町線の天満橋駅周辺で、日本市民に地方参政権付与への理解を求めるキャンペーンを行う。

(1999.02.24 民団新聞)



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