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在日歴3年で「サクラ咲く」

ハンディ克服、難関4高校に合格



両親と難関高校4校突破を喜びあう
金濬河君(中央)と両親
(東京・荒川区の自宅で)

 韓国から日本の公立中学に編入して三年足らずの同胞生徒が、日本語のハンディキャップを押して、このほど難関とされる国立、私立の各高校に合格した。

 この中学生は東京・荒川在住の金濬河=キム・チュンハ=君(15)。合格したのは、千葉では名門校に数えられている市川高等学校、早稲田大学高等学院、慶応義塾志木高等学校、筑波大学附属駒場高等学校の四校。このうちから金君は最終的に国立の筑波大学附属高校を選び、今春から通学することになった。同高からは東大に毎年、百人近くが進学している。

 金君に対する塾の評価は、偏差値で七五〜七八のレベル。特に理数系に強く、国立はもとより超難関といわれる開成高等学校も狙えるところにいたという。筑波大附属高校合格は順当なところだったようだ。

 金君の父、金世中氏(50)は中国近現代文学を専門とする研究者。日本の大学で講師として教えることになったのは、金君が韓国国内の中学に入学して間もなくのことだった。金君も三年前に来日、北区にある区立新町中学に編入学した。しかし、日本語習得はゼロからのスタートだったため、金君は関連書籍を丸暗記するなどして人知れず努力を重ねてきた。

 金君はコンピュータのプログラミングに興味をもっており、大学は理工学部に進みたいという。

(1999.02.24 民団新聞)



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