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金大中大統領・南北対話呼びかけを

3・1節80周年式典で強調



■離散家族の再会も訴える

 金大中大統領は一日午前、日帝植民地支配に対する代表的な民族独立運動である一九一九年の「三・一独立運動」八十周年の記念式典に臨み、北韓に対し、先ごろ赦免した長期非転向囚と、「六・二五韓国動乱」の元韓国軍兵士の相互送還が「人道的次元で論議されるよう望む」と述べ、あらためて北韓に対話再開を呼び掛けた。

 金大統領はさらに、「離散家族再会が一日も早く実現することを願う」と呼びかけ、人道問題を軸にした南北当局者対話に意欲を表明した。

 相互送還問題については、金大統領は二月二十四日の記者会見でも言及しているが、北韓側は元韓国軍兵士の存在自体を認めておらず、実現の可能性は不透明だ。

 金大統領は「包容政策」と呼ばれる北韓に対する融和政策が「われわれがとることのできる最善の政策」と示し、北韓の「否定的な態度には警告と断固たる姿勢を、肯定的な態度には希望を与えるメッセージを送る」と強調した。

 また、国内問題では最大の懸案である失業対策についてふれ、「現在百八十万人を超える失業者を年末までに百五十万人に減少させる」と語った。さらに、経済問題では「三・一精神」を今日に生かし、韓国を再建しようと訴えた。

(金大中大統領の記念辞全文は別掲)

(1999.03.03 民団新聞)



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