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「心に残る医療」体験記コンクール

同胞3世の東京韓学生が入賞



金由美さん

■サリン事件からの救出語る

 第十七回「心に残る医療」私の体験記コンクール(読売新聞社、日本医師会主催、厚生省後援)で東京韓国学校生の在日同胞三世、金由美さん(17・台東区東上野)が佳作に選ばれた。二月二十五日に千代田区の帝国ホテルで表彰式が行われた。

 由美さんは、四年前の「地下鉄サリン事件」の被害者。体験記ではパニック状態の車内や見知らぬ女性の介抱を受け病院へ向かう様子などを素直に書いた。

 「あの日、一瞬、意識が消えた。気付いた時は車道に寝かされていた」。群衆の中から「この子を早く病院に」と叫んだ中年の女性、病院へ着くまで「大丈夫だから」と励まし続けてくれた若い医師らの与えてくれたすばらしい感動が私の勇気になったという。

 二月に同校を卒業し、春からは桜美林大学に進学する由美さんは、「国際関係論を学び、将来は勇気あふれるジャーナリストになりたい」と話している。

(1999.03.03 民団新聞)



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