民団新聞 MINDAN
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手をつなごう、各地の「マダン」

全国14の実行委が初の交流会



21世紀のマダンづくりを語り合った各地の代表者

■ホームページで情報発信も

 【大阪】「第七回みのおセッパラム」が二月二十七、二十八日の両日、箕面市立メイプルホールで開かれた。各地のマダン実行委員会に呼びかけて初めて行われた二十七日の全国マダン会議では、全国十四の「マダン」実行委から出された意見をまとめ、今後ホームページを通じて定期的に情報を発信することになった。

 会議のテーマは「二十一世紀のマダンづくりをどうするか」。ジ賀から参加した保護者会「ハムケ・モイジャ」の北川博司さんが、マダン実施に向けてのアドバイスを、和太鼓との共演を取り入れている「東九条マダン」の渡辺毅さんが日本文化との「共生」を、「ふれあい芦屋マダン」の辻本久夫さんが「在日」と日本人との運営のあり方について意見を求めた。

 「東はりまマダン」の古田圭策さんは、フリーマーケットの出店関係者やマスコミに働きかけ、多くの参加を促したと報告。「神戸新聞」の連載記事を読んで、関わったスタッフもいると紹介しながら、「マダン開催で民団と総連が五十年ぶりに同席した。ノウハウよりもスタートさせることだ」と強調した。


■行政からの支援も報告

 行政から五十万円の委託金を得ているのが、「伊丹マダン」。年に一回のマダンだけではなく、日常的な多文化共生の場としてチャンゴ教室を開き、小・中・高校生を集めている、と方政雄さんは話す。

 「私の街はアジアの街、世界の街」をテーマに開催している「東大阪国際交流フェスティバル」の林二郎さんは、在日同胞の側から日本舞踊を望む声が上がり、「在日」を中心にしつつも市民レベルのアジアの祭りに定着していると述べた。


■同胞の輪を広げよう

 この会議には、県立高校三校の同胞サークルを母体に教師と生徒、それぞれが実行委員会を構成する川崎市の「アリラン祭」、点在する同胞の集いの場をめざす福山市の「福山マダン」、指紋撤廃や年金問題に関わってきた福岡市の「三・一文化祭」など、関西地域以外からも集まったほか、「ワンコリアフェスティバル」の鄭甲寿代表が、統一をテーマに海外五百五十万同胞と在日同胞をつなぎたいとメッセージを送った。

 八三年の「生野民族文化祭」を皮切りに全国に広がった手作りの「マダン」が、幅広い連携を目指し、大きな一歩を踏み出した。

(1999.03.03 民団新聞)



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