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4月は歯ぎしりの月



 青島都知事の不出馬宣言と舛添さん、三上、鳩山、柿沢、明石、野末とそうそうたる顔ぶれの出馬表明で東京都知事選も一気に盛り上がった。

 この間、明石、柿沢の出馬問題でゆれる自民党や舛添・野末の無党派連合結成など都知事選にまつわる話題に事欠かない。テレビでは連日、都知事候補をぞろりと並べて討論会が開かれている。

 莫大な税金で建てた東京フォーラムが無償で某財団に貸与されている事実を手始めに逼迫した財政をどうして立て直そうかという話が飛びだしてくる。はては「埼玉都民」「千葉都民」から「昼間に東京でゴミも出すのだから税金もいただこう」なんていう論議にも熱が入る。

 都の財政が逼迫しているのは無駄遣いが多いからで、候補者の争点はどこを切りつめ、どこから税収を増やすかという手法論になる。

 確か都民税は払っているよな? うん、結構な額だ。迷路のような税金の仕組みは知らないが、消費税や酒税やガソリン税云々、いっぱい払ってる。いや払わされている。

 不況だから税収が減って財政が逼迫しているなんてことは子供でもわかる単純思考回路だ。お金がなければ切りつめるか作るかしかない。都知事候補の中には、都庁を民間にリースするという大胆な案を出す人もいる。

 こうなったら、一納税者として黙っていられない。なけなしの給料から支払った税金がどう使われるか見てやろうじゃないか。と、意気込んでみても在日韓国人には選挙権ナシ。投票日の四月十一日は歯ぎしりしながら布団にくるまって寝るか遊びに行くしかないから悔しい。

 七つの県庁所在地を含む 百二十市で行われる四月の統一地方選挙。各地から歯ぎしりが聞こえてきそうだ。(L)

(1999.03.10 民団新聞)



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