| 4月3日からの世界ユースにむけ強化訓練中の韓国代表 |
■83年大会での神話を再び
二十歳以下(U20)で争うサッカーの第十回ワールドユース選手権(四月三日―二十四日、ナイジェリア)の組み合わせ抽選会が五日、ナイジェリアのアブジャで行われ、ベスト4をめざす韓国はウルグアイ、マリ、ポルトガルと共にD組に入った。
同選手権には、開催国を含めて各大陸予選を勝ち抜いた二十四カ国が出場。四カ国ごとの六組に分かれて一次リーグを行い、各組上位二カ国と三位のうち成績上位の四カ国の計十六カ国が決勝トーナメントに進出する。
D組の三チーム中、アフリカのマリは二十四チームの中でも比較的格下。韓国のベスト16進出の可能性が高まった。
マリの本戦出場は二度目。初出場した八九年のサウジアラビア大会では予選リーグで敗退した。アフリカ地域予選でアンゴラを3対1と破ったものの、ガーナには0対1で敗れ、カメルーンとは1対1で引分けた。
ポルトガルもヨーロッパの中では比較的レベルの低いチーム。ヨーロッパ最終予選ではリトアニアとギリシャにそれぞれ2―0で勝っているが、スペインに1―2で敗れた。
ウルグアイは九七年のマレーシア大会で準優勝している強豪。南米最終予選ではコロンビアを1―0で押さえて、世界最強のブラジルとは0―0で引分けた。ただパラグアイには0―2で完敗している。
韓国ユース代表を率いる趙栄増監督は今回の組分けに対して、「比較的あまり厳しくないチームと対戦することになり幸運」と話し、趙監督は「最近、レベルがダウンしたと評されているポルトガルとマリに勝ってベスト16をめざす」と自信を見せている。
韓国は八三年にベスト4入りしており、今回はその再現をめざしている。
| ケガから復帰した韓国のエース、李東国 |
◆組み合わせの結果
▽A組=ナイジェリア、コスタリカ、ドイツ、パラグアイ
▽B組=ガーナ、クロアチア、アルゼンチン、カザフスタン
▽C組=オーストラリア、サウジアラビア、メキシコ、アイルランド
▽D組=ウルグアイ、マリ、韓国、ポルトガル
▽E組=カメルーン、日本、イングランド、米国
▽F組=ザンビア、ホンジュラス、スペイン、ブラジル
■エースの李東国、ケガから復帰
金殷中と2トップ攻撃へ
韓国サッカー界の「ライオンキング」と呼ばれている、李東国選手(20)がユース代表チーム(20才以下)に復帰し、目標としている「ベスト4」実現の先鋒に立つ。
先月、中国で開かれた第十八回アジアクラブ選手権で左足首を負傷し、浦項の自宅で休養していた李東国は三日、ユース代表のベースキャンプ地のソウルのプリマホテルに合流した。
李東国の青少年チーム復帰は昨年十月、タイ・チェンマイで開かれた、アジア青少年選手権で五ゴールを放って韓国の二連覇を率いて以来四カ月ぶり。
その後、李東国はバンコクでのアジア競技大会と99ダンヒルカップ、アジアクラブ選手権など、三つの大会に連続出場したほか、シドニー五輪代表チームの豪州遠征訓練などで疲労が重なった。
そして二月十四日、中国の「大連」と対戦したアジアクラブ選手権で左足首靭帯を損傷。ソウル市内の病院で約一カ月近くかけてリハビリに専念していた。
青少年代表チームの趙栄増監督は「李東国は一週間程度、回復訓練をすれば調子は戻り、金殷中(20・大田)とのツートップで強力な攻撃ができる」と話している。
李東国は「世界ユースでは韓国サッカーの手本を見せる」と意気込みを見せている。
(1999.03.10 民団新聞)
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