民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
薩摩焼宗家14代沈壽官氏

祖国の火で焼いた茶碗を民団にプレゼント



韓国から運ばれた火で焼いた
「平成火ばかりを辛容祥民団中央団長
(中央)に贈る沈壽官氏(左)。右は松下次官。

 日本を代表する陶磁器、薩摩焼の第十四代宗家で駐鹿児島韓国名誉総領事でもある沈壽官氏が十五日、民団中央本部を訪れ辛容祥団長と歓談した。

 この日、沈氏は地元鹿児島県選出の衆院議員、松下忠洋・農水省次官(写真右)や外務省関係者とともに民団を訪問した。

 沈氏は、昨年秋に開かれた「薩摩焼四百年祭」について、「民団の協力で無事に成功させることができた」と感謝の意を伝えた。

 また、「四百年祭」を記念し薩摩焼ゆかりの地、美山に新造した「共同登り窯」で韓国から運んできた窯の火で焼いた茶碗、「平成火ばかり」を辛団長にプレゼントした。

 辛団長は、「沈壽官という伝統の名前を四百年間守り続けたことは私たち在日同胞にとっても大きな勇気となり、四百年祭の成功はまさに韓日新時代への点火となった」と述べ、「韓国の火と日本の土で焼かれたこの茶碗は韓日共生の結晶であり感激だ」と喜びを表した。

 席上、松下次官は、地方参政権問題について触れ、「鹿児島県が意見書を採択するよう全力を尽くす」と約束した。

(1999.03.17 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ