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関西韓国文化院がオープン

先端設備で韓国を紹介



関西韓国文化院が3月17日のテープカットとともにオープンした

■東京に次ぎ2番目

 【大阪】在日同胞の三分の一が居住する大阪の中心地に関西韓国文化院が十七日、オープンした。様々な催しを通じて韓国文化を紹介する文化院は世界でも十カ所目、日本では東京に次いで二番目、規模では最大のお目見えとなった。様々な設備を備え、韓国に関心が高い関西地区を中心に、広く韓国文化の情報発信に寄与することになる。

 関西韓国文化院は、御堂筋に面した駐大阪総領事館(尹総領事)の会館を利用して設置された。大阪を中心とした関西地区は多くの在日同胞が居住しているばかりでなく、韓国への関心度も非常に高い地域。それだけに文化院のお披露目には韓日の各界から関係者が駆けつけた。

 韓国からは辛鉉雄・文化観光部次官、李協・文化観光文化委員長、李敬在・前青瓦台公報首席公報処次官、林鎭出国会議員らが、在日同胞側からも李煕健韓信協会長、洪性仁・民団大阪府本部団長、韓祿春・民団中央本部常任顧問らが参席した。

 また日本側から山田勇大阪府知事、磯村隆文大阪市長、橋本昇治府議会議長、大島靖大阪国際交流センター会長、中川久雄京都府国立博物館長ら韓日人士総勢二百余人が駆けつけた。


■2002W杯開催地の特徴も

 大阪市、神戸市は二〇〇二年W杯開催地としても韓国情報に対する需要が多い地域で、今回の関西文化院開設は時宜を得たものと高く評価されている。

 開院を記念して別会場では、韓日の陶磁器に造詣が深い講師による「韓国の文化と陶磁器」の記念講演と室内演奏家による「韓・日アンサンブルの夕べ」が開かれた。

 同文化院は今年五月から毎週水曜日に韓国文化映画および劇映画の上映会を開催する。また韓国語講座も五月から三カ月クールで開催される。同講座は月、水曜日の毎週二回で、受講費用は資料代などの実費だけ。すでに二十三日から申し込みを受け付けており、今回は十五人の受講生を募集する。

 また、大学教授、総領事を講師に招いて開催される文化講座も月に一回実施される計画で、受講料は五百円、百人を先着順に受け付ける予定だ。


■関西韓国文化院の設備

【1階展示室】四十四坪のギャラリーとして韓国美術の紹介展示と韓・日美術人の共同発表の場となる。展示室は韓・日共同展示会など無料で貸し出される。

【2階図書室】最近、韓日で発刊された韓国文化美術図書、学術専門書籍、年鑑、統計、小説など約三千冊を所蔵する。誰でも閲覧、貸し出しができる。美術、音楽、舞踊などの文化美術雑誌、韓国主要日刊紙も閲覧できる。図書室内のマルチメディア室ではインターネットを通じて韓国政府機関や主要公共機関および中小企業のホームページに連結、各種情報を調べることができる。またビデオデッキを使って文化・劇映画の鑑賞もできる。

【3階映像室・サロン】ビデオプロジェクターを利用した映像室と文化サロンが設置される。ビデオ映写会や韓国語講座などが計画されている。

(1999.03.31 民団新聞)



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