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各地の奨学会が同胞奨学生募集

最高、年48万円の奨学金



■在日同胞子弟を支援へ

 日本の高校・大学に通う同胞学生を対象にした奨学生の募集が「財団法人・韓国教育財団」、「財団法人・朝鮮奨学会」で開始された。また近畿地区の在学生を対象にした在日韓国奨学会も募集を開始した。在日同胞で運営されるこれら奨学金制度は、日本の公教育を受ける上で生活に困っている同胞などを支援する趣旨から、奨学金の返済義務はない。

 三つの奨学会は、いずれも長年にわたって在日同胞学生への奨学金支給を実施している。募集人員、支給金額は各奨学会によって異なるが、ほぼ昨年並みの支給規模を維持している。


■日本の学校に通う高校・大学生が対象

 一九六三年に設立された在日韓国教育後援会が発展した韓国教育財団(陳源烈理事長)は、政府からの支援金と民団や在日同胞篤志家の寄付を基金として運営されている。今年度の支給額は昨年と同様で、大学生(月額二万五千円)、高校生(月額九千円)。募集人員は昨年並みとなっており、昨年は高校生七十六人、大学生百三十五人に支給している。また、韓国学を専攻する日本人学生も若干名ながら募集する。

 九十余年の歴史を持つ朝鮮奨学会(高桂煥、権碩鳳両代表理事)は日本の高校、大学、大学院に通う在日韓国人・朝鮮人(韓国人留学生も含む)が対象。高校生は他の同胞奨学金を受けていない者、大学・大学院は他の給与奨学金(貸与奨学金を除く。学部生は月二万円、大学院生は月四万円以上)を受けていない者が対象となっている。

 募集は、高校生が千百人(月一万円)、短大・学部生が六百五十人(うち新規生約二百六十人、月二万五千円)、修士課程(月四万円)・博士課程が(月五万円)合わせて百人(うち新規生約六十人)となっている。継続申請者は四月三十日まで、新規申請者は五月十日まで受け付ける。

 近畿の二府四県に在学する同胞学生を対象とした在日韓国奨学会(徐龍達理事長)は昨年並みの約十五人を五月六日まで募集する。奨学金は年間三十六万円となっている。奨学金は、成績優秀でありながら学資の支弁が困難な同胞学生への支援が目的であることから、返済の義務はない。

 提出書類などの詳細は各事務局へ。

▼韓国教育財団=東京都港区西新橋1―11―1丸万1号館。03(3504)1414。

▼朝鮮奨学会=東京都新宿区西新宿1―8―1新宿ビル。03(3343)5757。

▼在日韓国奨学会=大阪市北区中崎2―4―2大阪韓国人会館三階。06(6372)2311。


■本国からの留学生向けも募集

 素質ある韓国からの留学生を育むために昨年十二月、日本文部省の認可を受けた財団法人・青峰国際教育振興財団(李根植理事長)は、今年度十人の奨学生を募集する。

 資格は、日本の大学に在学する韓国からの修学・研究生で、韓国国籍を持ち、韓日の親睦と発展に寄与しようとする者。学部生は二十六歳以下、修士(博士前期)課程が三十歳以下、博士課程後期で三十四歳以下で、他の奨学金(自治体などから一律に支給される月額二万円以下のものは除く)を受けていないことが条件。奨学金は、入学金・授業料など全額と練馬区光が丘にある寄宿舎も無料で提供される。書類と二次面接で決定される。

 募集は四月三十日まで。詳細は同財団へ。03(3463)8117。



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