「週末はテレビやビデオを見なさい」。京畿道教育庁では児童たちが週末に父母と共に旅行や見学などの現場学習をできる機会を増やし、テレビやビデオ等、映像を通じて生の知恵を学ぶよう全国で初めて教科書中心の宿題を廃止することにした。

　これに伴い児童たちは読み書きなど教科書中心の宿題を廃止し、教育放送や子ども向けテレビ放送とビデオを自らが選んで、視聴した感想文を出すようにした。また、学校ごとに資料室に科学や環境、偉人伝などのビデオをそろえ、週末に児童たちに貸し出しをする。

◆仁川市が２００３年までに６２校新設

　仁川市教育庁は今年から２００３年までに６２校を新設する計画だ。教育庁はこのほど、今年３月現在、４５万２７６４人の初・中・高校生が２００３年には４８万１３１３人に増加すると予想。２００３年まで６３００億ウォンを投入し６２校（初３７、中１３、高１２）を新設して小学校に４７３の教室を建て増しする計画を発表した。この計画が完了すれば１クラス定員が２００３年には４０人規模に減る。

◆金秉址が韓国の最高年俸

　サッカーの国家代表ブラジル戦で韓国の歴史的な初勝利に貢献したＧＫの金秉址（２９・蔚山現代）が韓国プロスポーツ界で最高年俸者となった。蔚山現代は３月３１日、年俸交渉で金秉址のＣＦ出演及び肖像権を除く収入の９９％を本人の持ち分とすることに最終合意した。また今年度の年俸を昨年の１億ウォンから１２０％アップの２億２０００万ウォン（日貨約２２００万円）で契約した。

　金秉址の年俸は現在、２日前までの最高年俸者、崔龍洙（安養ＬＧ）の２億１０００万ウォンより１０００万ウォン多い。また球団には通報だけすればどのＣＦにも出演でき、名実ともに韓国プロスポーツ選手最高年俸となった。金秉址は昨年、ロッテ製菓など４社から約３億ウオンのＣＦに出演。今年に入っても各企業からＣＦ出演が殺到している。

　このように最高年俸者となった金秉址だが、「子どもたちに夢を与えたい」と、１億ウォン以上を寄付し奨学財団を設立する予定だという

◆崔龍洙は一旦ＬＧと契約

　韓国サッカー代表のエースストライカー、崔龍洙（２６・安養ＬＧ）は３月２９日、ソウルのＬＧ球団事務室で、Ｋリーグ、「安養ＬＧチータース」と年俸２億１０００万ウォンで９９年のシーズン契約を結んだ。尚武での年俸５０００万ウォンの４倍以上となった。

　ＬＧの社長が「シーズン中でも海外チームのオファーがあればいつでも移籍を保障する」という内諾を得たため契約した。次回の移籍が解禁となる６月以降に再び海外進出をめざす。ただ、崔龍洙は「移籍料が歴代アジア選手最高額でなければ海外進出はしない」と話している。

　崔龍洙は２月、移籍料５００万ドル、年俸７０万ドルというアジア選手としては最高の条件で英国の「プレミアリーグ」、ウェストハムと移籍交渉を行っていたが移籍期間（３月末）が過ぎたため白紙となった。

◆５大財閥の資本力強まる

　韓国の公正取引委員会は５日、４月１日現在の負債を含む資産総額を基準とする「１９９９年度大規模企業集団指定現況」による３０財閥を発表した。

　同現況によると、経済危機を背景に政府が主導する構造改革を反映し、３０財閥の系列社は昨年の８０４社から６８６社に減少したが、上位５位までの５大財閥の資本力が強まった。

　５大財閥は現代、大宇、三星、ＬＧ、ＳＫの順。資産総額による財閥指定は９３年から始まり、上位３０財閥は、系列社間の新規債務保証や相互出資などを禁止されるなど、経営の透明性を高めるため、政府から財務面での規制を受ける。

◆巨人戦が韓国でも放送

　日本のプロ野球、読売ジャイアンツ戦が４月から韓国でも放送されることになった。

　日本テレビ放送網は２９日、ジャイアンツ戦の同時生中継を４月１日から韓国、台湾、米ハワイなどの海外にも配信する、と発表した。同社が今年、放映権を持つジャイアンツ戦６８試合を、衛星を使って現地のＣＡＴＶ局などに配信する。韓国では韓国語、台湾では中国語で放送される予定。

（1999.04.07　民団新聞）