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大学進学率、今年も9割こす

建国校の「特別進学班」



来春の志望校進学をめざす建国校校の「特進班」

■受験生のためにきめ細かな指導

 【大阪】民族学校としての特色を維持しつつ、「特進班(進学班)」を編成して生徒の進路指導にも力をいれている白頭学院・建国高校(張成秋校長、金重根理事長)が、着実に進学実績を伸ばしている。今年は卒業生四十六人中、二十一人が本国を含む志望の各大学・短大に進んだ。受験者総数に占める合格率はここ数年コンスタントに九割を超えている。

 今年の建国高等学校卒業生四十六人の主な進路を見てみると、国立の徳島大学歯学部をはじめとする四年制大学に十六人(韓国国内の大学九人含む)、短大に五人、合わせて二十一人が希望の大学に入学した。浪人組は毎年二、三人にとどまっている。現役受験生の九割以上が首尾よく志望校に合格しているのが特徴だ。


■設置から19年目、効果広がる

 建国では他校に先駆け一九八〇年に高校生の成績優秀者を対象とする「特進クラス」を設けるなど、進路保障に力を注いできた。「特進クラス」では英語、数学、日本語に重点を置いた特別カリキュラムを組んでいる。このため単位数は各学年とも標準クラスより六単位多い。

 特進クラスについては授業も朝八時から始まる。夏休みには合宿。各学期の終わりには一週間集中しての補習授業で、主要科目についてウイークポイントを克服していける体制をとっている。放課後は夜七時半まで図書館を開放、生徒が心おきなく勉強に打ち込めるようにした。


■公立大など難関も突破

 この間、成果は確実に上がっており、日本では比較的難関とされる国立の大阪大学医学部、公立では大阪府立大学工学部、大阪市立大学商学部などにも卒業生を送り出してきた。

 建国高等学校で進路主任を務める李昌九教諭は「進学率を伸ばすために設置したが、着実に合格者が増し保護者の信頼を得ている」と話している。

(1999.04.14 民団新聞)



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