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参政権実現へ決意新た

民団大会・各地方で役員改選



---11地方で役員改選、北海道は世代交代---

 日本社会の統一地方選が行われた先週、民団全国地方本部の大会・委員会も各地で開催されたが、二十日から二十八日までに十一地方で大会が行われ、八地方で任期満了に伴う三機関長の改選を行った。(高知と香川は臨時大会で議長、監察委員長のみ補選)団長が新しく交代したのは北海道だけで七地方本部では「和合・団結」を前面に、いずれも再選となった。一九〇〇年代最後の年となる今年、各地方とも地方参政権の立法化実現、韓日が共催するサッカーの二〇〇二年ワールドカップ後援、韓信協信組の再編・育成をメインに新年度活動方針を決め、新たな決意を誓い合った。


■神奈川・三機関長を再選

 神奈川県本部の第四十二回定期地方大会は四月二十四日、同本部で開かれ、三機関長を再選した。選挙管理委員会は現職以外に立候補者がいなかったと報告、金洪斤団長、黄昌柱議長、殷鍾七監察委員長の選出を宣言した。

 同本部が「民団国際協力センター」として神奈川県からNPO法人(特定非営利活動法人)の認可を受けたことを報告した。民団のNPO法人としての認可は同本部が初めて。この日、民団会館を「民団国際協力センター」に財産委譲することを決議した。

 同本部では法人認証団体として今年後半期に「十月のマダン」、民族大学の移動教室を実施することにしている。


■長野・鄭進団長を再選

 長野県本部の第三十四回定期地方大会は四月二十四日、同本部会館で開かれ役員改選では鄭進団長を再選したほか、議長に崔再龍氏、監察委員長に朴宰洙氏を選出した。五十二人の代議員が出席したほか、中央から河政男組織局長、来賓として洪性和総領事、玄鮮一領事らが参席した。

 再選された鄭団長は「任期中に長野五輪や五十周年などの大事業を成功できたのはみなさんの協力のおかげ。共生社会に向けてさらに団結しよう」と呼びかけた。さらに、今後三年の任期を(1)後継者育成(2)財政確保(3)二〇〇二年W杯後援―に尽力していくことを抱負にあげた。


■群馬・兪賛植団長を再選

 群馬県本部の第二十九回定期地方大会は四月二十四日、同本部会館で行われ、任期満了に伴う役員改選で、兪賛植団長を再選した。議長は前顧問の金ギョンシク氏、監察委員長には前副団長の魯相吉氏が選ばれた。二十三人の代議員が出席、中央から呂健二副団長が参席した。また大会前の委員会では県から交流・事業促進として年間三百五十万円の補助金が継続支給されることが報告されたほか、新年度活動方針として(1)青商再建全面支援(2)家族的な雰囲気で団員の交流事業推進―を決めた。


■西東京・李権団長を再選

 西東京本部(李権団長)の第四十一回定期地方大会は四月二十五日、同本部会館に七十三人の代議員が出席して開かれ、三機関役員改選が行われた。団長には、二氏が立候補し投票の結果、李団長が再選された。議長は無投票で金鍾萬氏。監察委員長には二氏が立候補し裴光実氏が当選した。李団長は「民団の発展へ団結しよう」と新たな決意を述べた。新年度活動方針では組織強化へ立川支部の再建、地方参政権運などを決めた。


■大分・三機関長を再選

 大分県本部の第三十八回定期地方大会は四月二十日、同本部会館で開かれ、任期満了に伴う役員改選では選考委員会で推薦を受けた張永寿団長を再選した。また銭宗圭議長、朴東淳監察委員長も再選された。


■栃木・鄭珍模団長を再選

 栃木県本部の第四十一回定期地方大会が四月二十二日、同本部会館で開かれ、任期満了に伴う役員改選で鄭珍模団長を再選した。また議長には新たに金瑛泰氏が就任し、監察委員長には金彦植氏が再選された。地方委員、代議員を増員することを決めた。


■北海道・新団長に朴平造氏

 北海道本部の第三十五回定期地方大会が四月二十二日、札幌市内のホテルで開かれ、朴平造氏を新団長に選出した。任期満了に伴う役員改選では、選考委員会によって朴団長はじめ議長に金泰勲氏、監察委員長に李勇植氏を選び、三機関全員が新任となった。


■福井・金団長を再選

 福井県本部の第三十五回定期地方大会が四月二十三日に開かれ、金鎮煕団長をはじめ許晩秀議長、李源世監察委員長の再選を満場一致で決めた。金団長は「次期大会までに後継者を育成し、バトンタッチする」と明言した。同日開かれた第四十七回定期地方委員会では、中央委員会の方針を遂行することを確認。中央本部の金宰淑団長、駐名古屋韓国総領事館から鄭燦源総領事が臨席した。


■高知・監察委員長に鄭康男氏

 高知県本部(李相天団長)の第四十八回臨時地方大会が四月二十二日に同本部会館で開かれ、禹松治監察委員長の辞表提出にともない、鄭康男氏を新監察委員長に推薦、承認された。鄭監察委員長は「在日同胞のために力を尽くしたい」と述べた。大会に先立って行われた第四十九回定期地方委員会では、国籍条項撤廃のための二次にわたる街頭署名運動や毎週土曜日の韓国語講習会の開催が成果的に報告され、新年度方針では「民団高知五十年史」の発刊などを決めた。


■香川・石隆弘議長選出

 香川県本部(朴鍾国団長)の第四十七回臨時地方大会が四月二十三日、同本部会館で開かれ、議長辞任に伴う補選が行われ、新議長に石隆弘氏を推薦によって選出した。


■青森・新団長に朴大宝氏

 青森県本部は四月二十八日に大会を開催。役員改選では顧問らで構成する「選考委員会」が討議を重ねた上で三機関長を推薦。団長には元団長で顧問の朴大宝氏、議長には青森商銀理事長の李斗浩氏、監察委員長には本部執行委員の林栄鎬氏が代議員満場一致の拍手で選出された。朴団長は「団結で活性化を図っていきたい」と抱負を語った。

(1999.04.28 民団新聞)



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