民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
昔ながらの洗たく風景も再現

長田マダン10周年で800人集う



昔ながらの洗たく風景も再現した

 【兵庫】「ひとつになろう民族のマダンで」をあいことばに始まった「長田マダン」(同実行委員会主催、高祐二委員長)が、満十周年を迎えた。第十回目の今年は二十五日、神戸市立蓮池小学校で兵庫県在日外国人保護者の会や神戸在日韓国・朝鮮人児童生徒保護者の会、コブッソン会など二十二団体、約八百人が参加して開かれた。

 会場内には韓国料理の模擬店が立ち並ぶなど、お祭りムードいっぱい。農楽パレードがにぎやかにオープニングを告げると、在日同胞の一世から四世まで世代を越えて出演、プンムル、タルチュムなど多彩な演目でマダンを盛り上げた。

 オモニたちは、昔懐かしい洗濯ののりづけ「タドゥミ」を再現した。布団カバーなどにのりをしたあとパンマンイ(木の棒)でリズミカルにたたく。在日同胞社会がまだ相対的に貧しかったころ、各地で盛んに行われていた生活習慣だった。

 長田マダンの代表的な出し物としてすっかり定着した今年のカンガンスウォールレでは、十周年を記念してこれまでバラバラだった韓服のデザインを統一した。実行委員会ではこの日のため韓国から布地を仕入れ、型紙から裁断と一カ月をかけて十六着を縫い上げた。水色の地にピンクの縁飾り、ピンクに紺の縁飾りをあしらったチマ・チョゴリはプロ顔負けのできばえとなった。

 孫の手を引いて参加していたハルモニやハラボジは「時代が変わった。日本の小学校で、日本の教師も一緒に参加してマダンができるなんて。これからもずっと続けて欲しい」と話していた。

(1999.04.28 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ