民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー



◆100年前のソウルを映像に

 ソウル市は1890年代の姿と生活像を映像化した「漢陽村」を製作し、観光商品として普及する計画を発表した。この映像は20〜30分程度で作られ、100年前の東大門、南大門、西大門など四大門内の地形と道路、遺跡をはじめ両班階層から庶民にいたるまでの生活像を再現する。

 またコンピュータグラフィックなど先端技法を使って当時から現在まで、ソウルの変遷史を編集するほか、未来の変化像も描く。ソウル市はこのために歴史、民俗、衣装、地理、映像、コンピュータグラフィック等、各分野の専門家9人で「漢陽村再現諮問委員会」を構成した。韓国語と日本語、英語の3カ国語で製作する。


◆2002W杯の民泊家庭募集

 ソウル市は2000年アジア・ヨーロッパ首脳会議(ASEM)、2002年ワールドカップ等、国際行事を控えて、ソウルを訪問する外国観光客らに韓国の家庭生活を体験する機会を提供する民泊世帯を20日から募集した。

 対象は外国語会話が可能な家庭で、トイレとシャワーを完備しているほか、周辺環境が清潔で交通便がよい場所が条件。民泊料金は1食付きで1泊25〜30ドルに制限。ソウル市関係者は「民泊は外国人たちに韓国の一般庶民の生活文化を広く知らせる機会になり、民間レベルでの交流活性化につながる」と呼びかけている。


◆東大門市場の主役はバイク便

 午前7時の鍾路5街、東大門総合商店街付近の路地はオートバイのエンジン音でにぎわう。列を作って100台近くのオートバイがそれぞれ「注文」を受けて一斉に目的地に向かって走る。彼らは商店街の品物を運ぶ韓国版バイク便のスタッフだ。

 渋滞が激しいのは東京もソウルも同じ。より早く、正確に届ける。せっかちな韓国民のニーズに力一杯こたえたビジネスで、韓国でもすっかりとお馴染みとなっている。かつて南大門をはじめとする市場では自転車の配達が主役となっていたが、今ではすっかりバイクにその役割を譲った。


◆全北で世界書芸ビエンナーレ

 第2回世界書芸全羅北道ビエンナーレが6月1日から1カ月間、全羅北道芸術会館をはじめ全州市内一円で開催される。今回の行事は韓国書芸の新人作家展、伝統韓国プチェ(うちわ)書芸展、全羅北道女流作家書芸展、現代韓国文人画展など13ジャンルの作品展が行われる。

 韓国書芸新人作家展には韓国の若手作家40人をはじめ、中国、日本をはじめとする18カ国86人の作家が大挙出展する予定だ。また、伝統韓国プチェ書芸展には伝統書芸作家90余人の作品が並ぶ。この他、ネクタイ、壁紙、タオルなどと書芸の結合を試みた「書芸実生活化展」やハガキ大の「1号書芸展」など多様な展示会が予定されている。


◆韓国、今年は4%成長へ

 韓国の研究機関、韓国開発研究院(KDI)は4月25日発表した四半期報告で、今年の国内総生産(GDP)が4・3%増になるとの見通しを明らかにした。消費と設備投資の回復が成長を押し上げるとみている。KDIは昨年遅くに発表した前回の報告で2・2%成長を予想しており、見通しを大幅上方修正した。昨年のGDPは、経済危機に伴う内需の冷え込みで5・8%減少した。

(1999.04.28 民団新聞)



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