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広島韓国人原爆慰霊碑移設

公園内への据え付け終える



■来月中旬には移設工事完了

 広島市の平和記念公園の外にあった「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」の移設工事が進められているが十四日には平和公園内に移され、据え付けられた。基礎固めなどをして七月中旬には移設工事を完了する。

 午後一時すぎ、公園西側の川岸から取り外した重さ計十トンの碑の台座と柱部分を、トラックに乗せて公園内の設置場所に運び、作業員が大型のクレーンを使い、ゆっくりとつり下ろして取り付けた。

 碑は民団広島の有志が一九七○年に建てた。広島市が六七年以降、公園内への設置を認めていなかったため、公園西側の川岸に置かれたが、民団をはじめ、観光客や平和団体、修学旅行で訪れた学生らが「公園外に建てているのは民族差別だ」との声を上げていた。

 民団広島本部の副団長で慰霊碑移設委員会の事務局を担当している兪勝司氏(55)は公園内に据え付けられた慰霊碑を見て、「今までの場所(公園外)から生まれる民族差別という誤解が移設の実現で消えていけばうれしい」と目を細めていた。

(1999.06.16 民団新聞)



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