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済州大に10億ウォン寄付

人材育成にと東京の李根植さん



名誉学位を受ける李根植氏(左)と夫人

■自身の財団・「青峰基金」から寄託

 本国発展に役立つ人材を育成する留学生を支援している青峰国際教育振興財団理事長の李根植氏(69)はこのほど済州大学に人材育成のための「青峰学術研究基金」として10億ウォンを寄託した。

 また、済州道の地域発展と済州大学に貢献してきたことが認められ、同大学から名誉経済学博士の学位を授与された。

 李理事長の故郷は済州市都坪洞。日本で実業家として成功する中、様々な形で故郷への支援を続けてきた。当初は人材育成のために済州道にも98年12月に設立した青峰国際教育振興財団を興そうとしたが、禹瑾敏・済州道知事と済州大の趙文富総長の要請を受けて学術基金を寄託した。


■地域貢献で名誉学位授与

 基金は(1)世界的に著名な学術誌に発表する論文の研究(2)地域社会発展のための研究(3)海外派遣研究―などの支援に利用される。

 5月27日に行われた済州大学の開校47周年記念式で学術研究基金の伝達と名誉学位授与式が行われた。民団東京本部の夫昇培団長も参席した中、李理事長は「決して大きな金額ではないが郷里を思う気持ちと今後、在日同胞が本国に対して貢献する嚆矢になればという思いから研究基金を寄託した」と語った。

 李理事長は都内を中心に貸しビルなどを経営する一方、東京韓国学校副理事長、韓国教育財団理事長を歴任するなど教育分野に尽力してきた。90年に国民勲章・牡丹章、94年には韓国社会教育文化賞を受賞している。

(1999.06.16 民団新聞)



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