民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
ともに学び語り、団結強化

婦人会大研修会が終わる



全国ブロック別に開かれた婦人会の大研修会には
のべ2000人以上のオモニが参加、団結と連帯を深めた

■参政権実現へ総力結集を誓う

 6月1日の九州ブロックを皮切りに、全国7カ所で開催された在日韓国婦人会中央本部(夫順末会長)の「全国婦人会大研修会」が10日、東北ブロックで締めくくった。

 延べ2000人以上のオモニが参加した研修会は「民族意識の再認識」、「婦人会の団結」をメーンテーマに、民団が全組織を挙げて推進している地方参政権運動に、オモニの立場で全力展開する決意を示した。

 各地区の研修会では「永住韓国人の地方参政権早期立法化を求める」決議を行い、悲願実現へオモニの力を結集していくことを誓い合った。

 2年振りに開かれた「全国大研修会」は各ブロックとも2泊3日間の統1日程で行われた。

 約1カ月にわたって開かれた研修会では、民族意識の再認識と組織活性化など、婦人会の今年度活動方針を再確認するとともに、各地方の婦人会相互のネットワークを広げていこうと、(1)地方参政権の早期立法化運動に積極参加(2)全国規模の大研修会実施(3)本国産業視察(4)ボランティア活動を通じた韓日女性親善交流(5)地方相互の交流で組織活性化を図る―など、今年度の婦人会活動方針解説も行った。


■婦人の役割確認

 夫会長は、「縁の下の力持ち」として同胞社会を支えていく婦人たちの役割と、各地域で奮闘している会員たちの活躍ぶりに言及しながら、「ボランティア精神に基づく韓日女性親善に力を入れ、在日と日本、在日と韓国、そして、在日と在日の横のつながりを広げていこう」とネットワークを強調した。

 研修のカリキュラムには、緊迫する韓半島情勢の分析や在日企業の経済状況、地方参政権獲得運動など、本国と在日同胞社会の現状についても組み込まれ、民団中央本部の黄迎満事務総長が講師を担当した。


■団結の大合唱も

 また、韓国女性としての素養を確認するために、本国から「韓国禮智院」の姜映淑院長を招いて、「韓国の礼儀や作法」についても学んだ。家庭内での言葉使いや礼儀などの例が紹介された。

 さらに、各地方のオモニの団結を図るため、韓国の歌を合唱する時間も設けられた。

 とくに今年の研修会の大きな特徴は、若手会員の積極的な研修参加が目立ったことだ。世代交代が順調に進展を見せているほか、地方婦人会の組織強化や地方相互の交流と連帯も深まり、全国のオモニたちの団結の強さをうかがわせた。


■地元会員の差し入れ

 各ブロックの研修期間中、地元婦人会からキムチやトックなどの差し入れもあり、婦人会ならでは連繋プレーに、参加したオモニたちも「さすが同胞のオモニ」とうなずかせ、連帯の強さをアピールした。

 参加した各地方会長も「韓日両国のはざまで生きる在日婦人会の役割を示しながら、2、3世の若いオモニたちが多く参加できる魅力ある会作りをめざす」と世代を超えた婦人会活動への積極的な参加を呼びかけた。

 また、今年の大きな特徴の一つとして、より多くのオモニが参加、結集できるよう、来年度の研修会開催日時を今年の研修会中に早々と決定したことが注目される。

(1999.07.14 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ