民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
参政権実現へ日本側に強く要望

金大中大統領が支団長に明示



 全国244人の支団長らは21日、青瓦台を訪れ、金大中大統領と面談した。

 金大統領は「歴史的背景を抱えながら、常に祖国を愛しながら生き抜いてきた在日同胞のみなさんが、韓日の架け橋として日本社会で不自由なく生きていけるよう地方参政権をはじめ待遇向上へ最大の努力をしていく」と約束した。

 青瓦台では金大統領が支団長一人ひとりを握手で迎えた後、民団中央本部の辛容祥団長がスピーチ。辛団長は、「大統領の力強い指導力によって世界が驚くほど、早い期間に経済危機が克服されつつあり、活気に満ちた祖国の姿に感銘している」と述べるとともに、大統領が韓日首脳会談などでも強く求めた地方参政権獲得運動に対する強い関心と支援に謝意を述べた。

 また、「2002年W杯韓日共催で幅広い後援活動を展開し、常に韓民族としてのプライドを持って生きていく」と新たな決意を示した。

 この後、大統領が約40分にわたって演説。大統領はまず「民団組織の一線で活躍している支団長のみなさんとお会いでき大変うれしい」とねぎらいながら、「自主的に移民した海外僑民と違い、在日同胞は誰よりも差別を味わいながらも多くの苦労を乗り越え、韓国人としてのブライドを持ち営々と生きてきた。その苦難の歴史の特別な背景を正しく認識している」と強調した。

 大統領は続いて地方参政権獲得運動についてふれ「在日同胞が日本社会で税金を払った分の権利や人権が守られ、地方参政権も得られるよう、責任を持って日本側に強く要請していく」と語った。

 大統領は韓信協会員信組についても日本側に特別の配慮を求めていくことを述べた。また、小渕首相との2度にわたる首脳会談にもふれ、2000年が新しい100年の幕開けであることを強調し、天皇訪韓の実現や2002年W杯韓日共催への幅広い交流の必要性を訴えた。

 また、大統領はIMF克服について、在日同胞の外貨送金支援など全国民が一丸となったおかげで予想以上のスピードで経済危機脱出を成し遂げたことを報告し、「これは世界からも絶賛されている」と述べた。

 さらに大統領は21世紀に向かっていく韓国の役割として「知識・勤勉・創意」の3つをあげ、「21世紀は韓国のための100年と言われるよう、そして世界の頂上に立つすばらしき時代作りへともに努力していこう」と呼びかけた。

(1999.07.28 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ