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民族大学・広島教室も開講

「学びのマダン」に50余人



 【広島】在日同胞社会の民族社会教育の柱として、幅広い人気を集めている講座制民族大学の広島教室が、長野教室に続いて17日に開講した。広島教室は94年に第一期講座が持たれており、今回が二期目となる。名称も「広島コリアン・アカデミー」とし、内容の充実化と定例化をめざしている。

 開講式では、50余人の受講生を前に、民団広島県本部の朴義鍾団長が「韓国人原爆犠牲者慰霊碑がようやく平和公園内に移設される記念すべき年に、第2期を開講することになった。21世紀を前に、在日韓国人としての主体性確立と自己開発・国際化時代に対応するために共に学ぼう」と述べた。

 また、激励のため参席した民団中央本部の金宰淑副団長は「在日同胞社会は、二世、三世へと世代交代が進む中で、一世が築いた物質的な財産だけではなく、精神的にも母国の文化を再確認し、継承していかなければならない。日本社会で共生共栄するために日本人との相互理解、さらには韓国人の日本理解への一助となるような『学びのマダン』になればと願う」と、辛容祥・講座制民族大学運営委員長(中央団長)の激励辞を代読した。

 開講式後の第1回講座として姜在彦花園大学教授の「在日同胞と母国の歴史」が行われた。姜教授は、自身の体験を通して、母国の歴史との関わりを述べながら、民族の歩みを日本の歴史と対比しながら、歴史を学ぶことの必要性を指摘した。

 広島コリアン・アカデミーは、毎月第2・4土曜日の午後7時から2時間、全12回にわたって開かれ、来年2月26日が修了式となる。

 当日受講も可能で、現在も受講申請を受け付けている。受講料1000円。問い合わせは広島県本部、082(264)2345。

(1999.07.28 民団新聞)



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