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第5回ウリマルイヤギ大会

同胞学生10人が熱弁ふるう



 在日同胞としての民族意識の高揚を図ろう―と同胞2・3世学生を対象にした韓国語弁論「ウリマル・イヤギ大会」が21日、民団中央会館ホールで開かれた。

 同大会は今年で5回目。在日同胞学生への奨学事業を行っている財団法人・韓国教育財団が主催している。大会には東京や大阪、京都の民族学校はじめ日本の学校で学ぶ児童・生徒10人が出場、ウリマルで自身の体験談などを述べた。

 大賞の教育部長官賞に輝いたのは東京韓国学校中等部1年の権浪正さん。「私は韓国人です」をテーマに、日本の学校から韓国学校への転向をめぐる葛藤と民族教育を身につけていくに連れて生まれてきた韓国への愛着、誇りを訴えた。「韓国学校にきて何よりもよかったことは、日本の小学校に通っていたときに感じた、何か堂々とできなかった心、韓国の名前を持っている私に向けられた異質的な目つき、または差別的な感じがなくなったことです」と語った。

 また金賞の駐日大使賞には金剛学園高校3年の金仁美さんが選ばれた。「小さな友情の大きな力」と題して、韓国への修学旅行の体験などを話した。「欧州諸国は欧州連合をつくり、ユーロというお金までつくってこの時代を主導している。同じくアジアの諸国も過去の傷ついた歴史を克服し、お互いに一つになって21世紀には世界を主導する体制を整えよう」とし、相互理解によって生まれる信頼と友情から世界平和が生まれると訴えた。


 他の入賞者は次の通り。

▽民団中央本部団長賞・銀賞=司空結(東京韓学初等部6年)

▽韓国教育財団理事長賞・銅賞=河哲顕(東京韓学高等部2年)

▽特別賞=李真和美(京都韓学高校1年)、安勇哲(御徒町中学1年)、金新成(浜小学校3年)、金順玉(北海道国際学校中学1年)、姜昌慶(建国中学3年)、金森健介(上青木南小学校6年)

(1999.07.28 民団新聞)



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