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韓国文化産業投資説明会、東京と大阪で

映画、アニメ、音楽、ゲームソフト部門
日本関係者も熱い視線、個別商談400件超す



韓国アニメ技術の優秀さは
日本人関係者(左)の関心も高い

 【大阪】昨年から日本の大衆文化に対する開放を段階的に進めている韓国から文化産業分野のベンチャー企業が来日、日本企業の積極的な投資を呼びかけた。

 七月二十九日、駐大阪総領事館で行われた「韓日文化産業投資説明会」には映画、音楽、ゲームソフト、アニメーションの各部門から三十一社が参加、日本のベンチャー産業関係者二百人との間で百件を超す個別商談を繰り広げた。会場には近隣の在日韓国商工会議所に所属する在日韓国人企業家の姿も多く見られた。

 韓国の文化産業市場は映画三百億円、アニメ三百二十億円、CD三百五十三億円といわれ、これからも成長が見込まれるている。映画産業は「シュイリ」の記録的なヒットで実証されたように、日本より動員率が高い。アニメ技術の優秀さは定評のあるところ。さらに日本のポップ音楽は韓国人にも根強い人気があり、日本からのCD輸出も好調に伸びている。

 それだけに代表団は「世界市場を対象とした両国企業間の合作投資、技術提供、共同マーケティングなどを協議して大阪を中心とした韓日間の水平分業の拡大に結びつけたい」(崔鍾華団長、外交通商部・地域通商局長)と意欲満々。

 アニメーション部門の個別商談に応じた吉本興業の清水和成さん(大阪制作本部・企画開発グループ)は「韓国人の精力的な活動ぶりに驚いた」と感心しきり。今後の投資に向けて社内で協議していくと明らかにした。

 また、ゲームソフト産業では、任天堂海外事業部の服部祝夫課長が「韓国の文化情報を知るうえで有益な場になった。文化が違うので基本的に作品の内容は違う。韓国の文化的な特性をもっと勉強して、世界に共通した優秀なソフトの開発につなげていきたい」と協力関係締結に前向きな姿勢を見せていた。

 なお、大阪に先立って東京で行われた「投資説明会」には四百に上る企業関係者が参加、三百件の個別相談があったとこの日、発表された。

(1999.8.4 民団新聞)



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